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【適応障害から復職後】僕の心中を察した産業医の言葉

自己紹介

こんにちは。バナボ千尋です。
僕は社会人2年目に適応障害で休職し、3カ月で復職したサラリーマンです。
現在も適応障害やその他精神疾患に悩む方に向けて、克服のヒントとなるブログを書いています。

僕自身のリアルな体験談は以下記事に書いていますので、気になる方は読んでみてください。

復職後の産業医面談

復職してからは月に1回産業医面談がありました。
最初は上司も参加していましたが、上司が参加していると僕があまり本音を話せないので、3回目から、上司は不参加となりました。

「最近の調子はどうですか?」

1番最初のこの質問に対しても、上司がいれば、
「特に問題ないです。」
で終わりますが、上司がいないと自分でも驚くほどダラダラ喋ります。

復職直後は残業制限があったり、シフト勤務も禁止したりと慣れていくための期間でしたが、だいたい3か月目から普通の勤務になり、徐々にストレスが蓄積していきました。

ちょうど職場できついな~と思うことが増えてきたタイミングでの産業医面談ではひたすら不満を言っていて、面談自体はみんなで大爆笑だったのですが、上司がいたらこうはならないだろうなぁと思いました。

ただ、職場できついなぁ~いやだなぁ~と思うことがあっても、
・気にしない
・無愛想
・自分の仕事に集中する
この3本柱で乗り切りました。

休職前の僕は無愛想を否定していましたが、それを改めることで楽になりました。

その頃の僕は一度適応障害になったからこその、新しいものの考え方や捉え方によって成長を実感していました。

ただ、産業医面談で産業医にこの変化を具体的なエピソードを用いて端的に伝えるのは難しかったんです。

仕事が楽しくできていますか?という質問に対しては「No」だけれど、これは適応障害で苦しんでいるときの「No」とは異なるものです。

「No」と言わざるを得ない状況で吐くように言う「No」と、
わりと余裕を残した状態で言える「No」みたいな。

産業医からの次の質問はこうでした。
「休職前の自分と今の自分では、何が違うと思いますか?」

おぉきたきた。違うんですよ。
うん、どう違うかを説明すると、、、、、
あら、なんだろう。どうしようかな。。。

もちろん今のように毎日ブログを書いていれば、感情のグラデーションが明確に把握できるのですが、当時はその場でうまくそれを説明できませんでした。

そんなときに、産業医のおばさんが、

「あきらめた?」

と笑顔で聞いてきたのです。

「はい。そうですね。」

と僕は答えました。

まさにそのような感覚だったので、よく僕の気持ちを言語化してくれたな~と当時思ったことを覚えています。

その日を最後に僕の産業医面談はなくなりました。

真面目に何事も妥協を許さない。
ミスの確立が低い選択を常に心がける。
競争社会で優位な位置に立つ。

きっと、そんな表面上の自分をあきらめたんだと思います。

大切なのはもっと核にいる自分で、そいつの要望が優先で、表面上の自分は二の次で構わないでしょう。

あなたのサポートで僕の活動を応援してください! 適応障害は年々増加傾向にあります。しかし、その病気についてはまだまだ知られていません。症状が改善しても悩んでいる人はたくさんいます。僕は実体験からこの病気について発信し、適応障害に悩む人々の安心できる社会を実現したいです。