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元適応障害の僕が転職をしなかった理由

僕は社会人2年目に適応障害と診断されました。
発症から休職、復職の経緯は以下記事、または僕のマガジンをお読みください。

休職をしている方の復職方法は、
・現職に復帰する
・転職する
このどちらかではないでしょうか。

休職中の方は皆さん転職を一度は考えるのではないでしょうか。
もちろん僕も考えましたが、僕は転職しませんでした。

適応障害で今後の仕事に悩む方に、
僕の実体験による1つの答えを提示します。

転職の葛藤

僕はIT企業に勤めるシステムエンジニアで、
休職前はWebアプリケーション開発を行っていました。

適応障害の対処として、環境を変える必要がありますから、
決定事項として、開発チームに戻ることはないだろうと考えていました。

では、どうしよう。
違うチームに移るのか、会社を変えるか。
そもそもシステムエンジニアという仕事が向いていなかったんだろう。
営業職をやろうか、事務職をやろうか。
いや、IT業界自体、僕の肌に合っていないんじゃないか。
違う業界?
第二新卒でもう一度就活するか!

色々考えましたが、しっくりする答えが見つかりませんでした。
結論、僕の適職は現状わからないということがわかりました。

転職エージェントに登録すると、キャリアアドバイザーの方はたくさん質問してきます。
「どんなキャリアパスを思い浮かべますか?」
「これは嫌だ。みたいな条件はありますか?」
なんとなく回答していると、
その回答と職務経歴書、履歴書をもとに
現実的な転職プランを提案してきます。

僕の回答がなんとなくですから、
キャリアアドバイザーの提案する転職プランも心から納得できるものではありませんでした。(悪くはないんだけど。)

この時点でひとまず転職はやめようと思いました。

さらに、精神疾患による休職は転職市場でマイナスポイントです。
待遇を上げていくのが難しい現実です。

具体的な復職プロセス

僕は休職中に行われる2週間に1度の部長との面談で、復職プランを考えていきました。
まず僕が部長に提示した希望は、勤務地の移動です。
必然的に部署移動が決まり、人員の受け入れが可能な部署を部長に探していただきました。
結果、別の勤務地で人員受け入れ可能な部署がシステム保守・運用事業を中心に行う部署でした。
システム保守・運用の仕事がしたいわけではありませんでしたが、
消去法で僕はその部署に行くことになりました。

詳しくは以下記事をお読みください。

転職せずに復職した感想

現在のシステム保守・運用の仕事はすごく楽しいわけではありません。
しかし、新しい発見があり、思ったよりは悪くないです。

【発見1】残業が少なく、ゆったりした職場

障害が発生すると、調査などに時間が取られますが、
普段はシステム監視のみでゆったりしています。
残業もほとんどありません。

【発見2】未経験エンジニアにやさしく、基礎技術が定着する

僕は内定をもらってから、対して勉強もせず、
プログラミングもシステム構成も何も知らないまま入社しました。
そして3カ月程度の研修のあと、アプリケーション開発チームに入って、半年後にサブリーダー。
休み返上でかなり学習しましたが、知識が追いついていませんでした。

保守・運用の現場では開発現場にいたときにはイマイチわからなかった、サーバーやネットワークの基盤技術(インフラ寄り)に触れる機会が多いです。
現場もゆったりしているため、教育品質も高く、基礎技術が定着していきます。

以上の発見から、

僕は転職はせず、部署異動という復職の形は正解だったと思っています。

翌年の昇級も問題なく上がりましたし、有休も使えたりと、メリットが多かったと思っています。

あなたのサポートで僕の活動を応援してください! 適応障害は年々増加傾向にあります。しかし、その病気についてはまだまだ知られていません。症状が改善しても悩んでいる人はたくさんいます。僕は実体験からこの病気について発信し、適応障害に悩む人々の安心できる社会を実現したいです。