ビジネス小説 「TEN」上下

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ビジネス小説が好きです。

以前から好きなのですが、ここ最近特に好きです。コロナの世界で中国在住の身としては、Kindleのありがたみをしみじみと感じています。Kindleがなければ、本は読めなかったのです。インターネット万歳!


というわけで、読んだ感想、書評、感じたことを残していこうと思います。


第一弾 楡周平さんの「TEN」上下です。

立身出世していく主人公と関連する周囲の嫉妬や人間模様を描いた小説です。

いやー一気に読めますね。面白いにつきます。何より、現在から過去の流れを見ると当たり前のアイデアになるのでしょうが、ストーリーの中で新規事業をどんどん立ち上げていく爽快さは、気持ちがいいです。

そして、やはり「顧客視点」に尽きるということです。

そして、ビジネスを成功に導くためには、アイデアだけでもだめで、やはりそこに資金、人材、ものが必要となってきます。何度も当たり前に目にしていることが繰り返し出てくる。そして、先行者利益、スピードがポイントです。こんなことが読み取ることができて面白いです。


それから、「嫉妬」・「異物」です。

怖いですね。でも分かりますよね。

嫉妬・異物、どうして何でしょうか? 集団の中で、なんか違うとなるのです。逆に、同じであるだけで、安心が出る。何でしょうか?不思議。

私は、あまり気にならない方です。どちらかというと、いろんなシーンで異物だったのかなとも思います。

この二つの言葉が、この小説の重要なキーワードです。


それから、コンプライアンスや企業は誰のものかといった根源的な問いかけも仕掛けられています。この2冊の中に、これだけのエッセンスが凝縮されているのは、すごいです。


いやー面白かった(笑)

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