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なぜ、巨人はソフトバンクに勝てないのか。


みなさん、こんにちは。

私は、名古屋出身ですが
小さな頃からジャイアンツファンです。

今は、コロナで娯楽がほとんどないなか
唯一の楽しみが野球を見ることです。

ただ、これについて
触れないといけない時がきました。

それは今も絶賛対戦中ですが

ソフトバンクに勝てないということです。

5/28 そして昨日29日の連敗をし
2019年の交流戦から日本シリーズ
オープン戦を合わせて14連敗となってしまいました。

巨人が弱いだけ。

と言う言葉で片付ければ良いのですが
ありがたいことに現在もセリーグ2位であり
先日はパリーグ2位の楽天にも勝ち越ししているため

そんな、弱いという感じではないのです。

ただ、ソフトバンクに勝てない。。。

巨人がソフトバンクに勝てないこともありますが
セリーグはパリーグにやられっぱなしです。

これがこれまでの対戦成績です。

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引用元:https://spaia.jp/column/baseball/npb/13185


実は交流戦が始まって以降
セリーグが勝ち越したのは
2009年の1回だけです。

今日は、そのことも踏まえて
私なりに巨人がなぜソフトバンクに勝てないのか。
そしてセリーグがなぜパリーグに勝てないのかを
分析してみたいと思います。

■巨人がソフトバンクに勝てない理由■

○DH制の影響

巨人だけでなく
セリーグがパリーグに勝てない理由は
原監督が前から導入を推奨している「DH制」の差です。

セリーグも交流戦では
パリーグ球場の時はDH制を使用しますが

これは、そんな短期的な話ではなく
長期的にDH制を利用してシーズンを戦っているか
どうかで大きな影響がでていると思います。

私が考えるDH制がもたらす影響は3つです。

○打者が育たない。

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まず、セリーグはピッチャーが打席に
入る必要があるため

パリーグと比べると1軍でスタメン出場させれる
野手が1人少なくなってしまいます。

本来であれば、助っ人外国人は守備が
うまくないことが多いので

DHを使いたいのですが、セリーグでは
それがないため、外国人を守備につかせて
使用する必要があります。

パリーグでは、9人の野手を使うことができるため
若手選手を1軍の試合で使いながら
育てていくことが可能です。

しかし、セリーグでは
せっかく1軍に合流しても
代打での出場がメインになってしまい

中々、1軍の試合に慣れることができません。

簡単にいうと、我慢して使い続けることが
パリーグより難しい状況にあります。

巨人でいうと、不動の
ショート「坂本」、サード「岡本」のように
主力が固定されてしまっていると

もう、同ポジションの選手はどれだけ
2軍で結果を出しても基本的には1軍に来ても
代打で出番を待つことになってしまいます。

代打で結果を出すのはかつてスタメンとして
長年活躍した「ベテラン」の選手が多く
それだけ難しい役回りになってしまいます。

そのため、若手が成長しにくい環境にあります。

○ピンチが少ないので投手も育たない。

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このDH制がないというのは
ピッチャーの育成に置いても
マイナスなイメージがあるかと思います。

セリーグは基本的にピッチャーが9番に
入ります。

そのため、下位打線に連打を浴びても
次のバッターがピッチャーであれば
そこまで、失点するリスクは高くありません。

逆にパリーグは
DH制を採用しているため

下位打線からの連打でも得点される
「ピンチ」を迎えることがあるので

一瞬たりとも気を抜くことができません。

そのピンチを耐え抜く力が
セリーグとパリーグでは
全然違うと思います。

○キャッチャーが固定できてない。

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そして、さらに問題なのは
DH制がないことで
キャッチャーが固定できないことです。

キャッチャーは当然ながら
「リード」面というのが1番求められるスキルです。

試合中はどうしたら抑えられるかということを
考え、常に配球のことを考えていてほしいです。

しかし、DH制がないセリーグでは
キャッチャーに求められるのは
リードよりもバッティングなんです。

先ほども言ったように

9番にピッチャーが入るので
8番に打てないキャッチャーを置いてしまうと
もう下位打線での得点がほぼ不可能になってしまいます。

そのため、リードももちろん重要なのですが
野球は点を取らないと勝てないスポーツですので

打力の良いキャッチャーを使わざるを得ません。

もちろん、そのキャッチャーが
リード面も良ければ文句がないのですが

中々、そういったキャッチャーが
育ってないのも事実です。

巨人でも、打力の良い大城選手を
使っていましたがやはりリード面に課題があり
炭谷選手を使う機会が増えています。

逆に言うとDHのあるパリーグとの試合では
小林選手なんかも使ってほしいと思いますが。。。


○FA戦士が多くて若手が育たない

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さて、ここからは巨人がソフトバンクに
勝てないところに具体的に入っていきます。

まず、先ほどのDH制のところでも触れましたが
若手の出場機会が少なく

若手が育たないという点は巨人はより深刻です。

というのも、昔からの伝統ではありますが
ジャイアンツはFA・トレードで
多くの選手を獲得しています。

スタメンを見ても

・梶谷選手(DeNAから移籍)
・丸選手(広島から移籍)
・ウィーラー選手(楽天から移籍)
・中島選手(オリックスから移籍)
・炭谷選手(西武から移籍)

と、かなり多くの選手が1軍でスタメンに入っています。

巨人とソフトバンクは総年俸が高いことで
お馴染みですが

巨人とソフトバンクではその年俸の使い方が
全然違います。

ソフトバンクは若手を育成して生え抜きの選手を
長くいてもらえる契約が多いですが

巨人はどちらかというと、他球団から
主力選手を獲得しているため年俸が高くなっています。

これだけの選手が主力としてスタメンにいるので
当然ながら、若手の選手はほとんどチャンスがありません。

昨年ブレイクした松原選手も
梶谷選手が加入したことでほぼ出場機会が
なくなってしまいました。

チャンスがほとんどないまま
ほとんどの若手選手が控えで毎日出番を待つ生活です。

そんな選手が突然、主力選手の怪我で
スタメンに抜擢されたところで
そんな急に活躍できるわけがありません。

そして、その主力選手が帰ってきたら
また控えになってしまうと思うと
やはりモチベーションも上がりませんよね。

また、FAを取得して移籍してくる選手の多くは
すでにピークを過ぎていることが多く
長期的に主力として活躍してくれることは期待できません。

FAで良い選手を取ることで
その年勝つための手としては最善ですが
その選手に何年も頼ろうとする時点で
ちょっと厳しいのかなと思います。

逆に巨人に主力を取られたチームでは
若手の出場機会が増えて育ってきています。

○FAが同一リーグばかり

昔のジャイアンツは
パリーグからもどんどん戦力を
FAで補強していましたが

最近は、同一リーグばかりのFAになっています。

そういったFAは本来の目的から
だいぶ外れてしまっているんです。

極論言ってしまえば

別にFAで獲得した選手は
活躍しなくて良いんです。

なぜなら獲得したことで
他球団の戦力を落とせるからです。

丸選手、梶谷選手という
広島・DeNAの主力を獲得したことで
一気に両チームの成績は悪くなりました。

巨人の今の戦い方は
「セリーグを勝ち抜くこと」しか
考えていないようにしか感じられません。

実際、あまりFAで主力の放出がない
阪神や中日、ヤクルトは徐々に
強くなってきており巨人も苦戦しています。

それでセリーグではある程度勝てるかもしれませんが
やはりそれではパリーグに勝てるようにはなりません。

むしろパリーグとセリーグの格差は
広がってしまうばかりです。

ソフトバンクに勝つためには
パリーグである程度ソフトバンクとの対戦も多い
選手を獲得しないといけません。

実際、パリーグで活躍していた
ウィーラー選手、高梨選手の活躍で
楽天戦は勝利しましたからね。


○戦い方。日本シリーズへの持っていき方。


今の交流戦の話は少し置いておいて
日本シリーズでジャイアンツはソフトバンクに
8連敗をしています。

正直言って、全く勝てる気がしませんでした。

これは両チームのシーズンの戦い方が
影響していると思います。

これは昨年のセリーグの貯金推移です。

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昨年は交流戦がありませんでした。
なので正直あまり参考にならないかもしれません。

というのも、交流戦がないシーズンというのを経験しているのは
セリーグでは原監督だけだったので
戦い方をよく理解していたと思います。

圧倒的に差をつけて優勝しましたが
注目してほしいのはシーズン後半です。

右肩上がりではなく後半に若干失速しています。
これは昨年だけではありません。

19年も同様です。

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それに比べてソフトバンクはどうでしょうか。
過去4年の貯金推移を見てみましょう。

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見てもらうとわかる通り
後半にどんどん貯金を増やして
基本的には右肩上がりでシーズンを終えています。

このように後半にかけて調子を上げているからこそ
CS、そして日本シリーズの短期決戦で
フルパワーの力を出すことができています。

逆に巨人は、早いうちに差をつけるのですが
後半失速しそのまま短期決戦に入っています。

ソフトバンクがこういった戦い方が
できてきているのもやはり
控えと主力がしっかり共存しているからでしょう。

主力を休ませながらも勝つことができるため
力を後半まで残すことができています。

巨人がそれができていないのは
ライバル球団がないというのもあります。

圧倒的に差をつけてしまうため
「粘り強さ」がなくなってしまいました。

「絶対に落とせない一戦を勝つ」という
そういった緊迫の試合が少ないんです。

昔の巨人は阪神に13ゲーム差をつけられながらも
後半追い上げて逆転優勝したこともあります。

あの時のような後半追い上げ型になるには
やはり他球団との接戦を制すというのも重要です。

他球団の戦力を落として勝っていては
それもできなくなり結果としてセリーグ全体の
成長を止めてしまっています。

今年はそういった意味では
阪神が1位にいてくれるおかげで
久しぶりにそういった戦いが見れるかもしれません。

○丸、岡本、坂本が完全に冷凍される。

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巨人だけでなく
チームというのは

やはりクリーンナップが打てば勝つんです。

そのクリーンナップが
これでもかというくらい
ソフトバンク戦では機能しません。

ソフトバンクは逆に
巨人戦であっても主力が好調です。

そもそも、坂本や丸というのは
日本代表の時の短期決戦の時も
中々調子が上がりません。

正直、巨人の選手は日本代表でバリバリ
活躍する感じじゃないですよね?

そうゆう短期決戦の苦手意識が強いのかもしれません。

○気持ちで負けている。雰囲気に飲まれる。

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もうこれが全てなのかもしれませんが
もはやファンもソフトバンク戦は苦痛です。

戦う前から戦意喪失してしまっています。

まぁ14連敗もしていたら勝ち方が
わからなくなるのも当然です。

「病は気から」という言葉がある通り
そう思っているとそうなってしまうんです。

オープン戦で1回でも勝てていれば
結果も変わったかもしれません。

とにかく交流戦の3連戦が終わってしまうと
もう次戦うのは日本シリーズしかありませんので
今日、なんとかしてほしいものです。。。

○速いピッチャーに慣れてない。

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そもそもですが
パリーグのピッチャーの多くは
150kmを超えるストレートを持っています。

しかし、セリーグのエースというのは
巨人菅野を筆頭に
中日大野、阪神西、広島大瀬良のように
どちらかというとコントロールと変化球頼りです。

そのため、シーズンを通してみても
あまり速球派のピッチャーと戦うことがありません。

そのため、やはり中々打ち崩すことができません。

逆に、パリーグの打者から見ると
セリーグのピッチャーは打ちやすいと思います。

もちろん素晴らしい変化球があるのですが
変化球だけで抑えることはできないので
ストレートも投げないといけないのですが

そのストレートを狙われてしまいます。

セリーグで無双していた菅野投手が
日本シリーズで簡単に攻略されていたので
戦い方を変えていかないといけません。

○甘いボールを簡単に見逃す。

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またパリーグの配球もセリーグとは違い

どんどんストライクゾーンで勝負してきます。

それを簡単に見逃してしまうため
追い込まれてしまい、変化球に手を出してしまいます。

早い球に慣れてないのもありファールが多くなるのも
簡単に追い込まれてしまう要因です。

楽天の則本選手を攻略した時のように
どんどん早打ちしていく方がチャンスはあるかと思います。

逆に、パリーグの選手は
どんどん振ってきます。

特に、球種を絞ったバッティングが多く
ホームランも打たれやすくなっています。

○左右病の間違った采配


巨人原監督は「左右病」と呼ばれる
戦術をよく使います。

左バッターには左ピッチャーを
左ピッチャーには右バッターを使います。

しかし、最近のピッチャーは
あまりそういったデータとは関係ない
むしろ逆のデータが残っているケースも
よくあります。

先日の楽天戦も
松井投手が最終回登場しました。

松井選手は左ピッチャーですが
右バッターの方が抑えており、左バッターの方が
打たれています。

しかし、原監督は
左の吉川尚輝に変えて右の中島選手を
代打に送りました。

もちろん、他にも様々なデータがあっての
ことなんでしょうがちょっと右左を
意識しすぎているのかなと思ってしまいます。

(結果ショートゴロでした)

○データ野球されてるので若手を出すべき

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ソフトバンクはたくさんお金を持っている球団であり
親会社がIT企業のソフトバンクということもあり

様々なAIを活用してデータをとっていると思います。

そのデータがあるからこそ
ピッチャーが狙い撃ちされて
どんどん点数を取られますし

バッターは完璧に抑え込まれてしまうんです。

そんな状態を打開するには
こちらもデータで対抗するか

もしくはデータが少ない選手を出していくべきです。

巨人は他球団と比べると選手層が厚く
主力がコロナで抜けた時もその選手層で
何とか勝ちを積み重ねてきました。

あまり、試合に出ていない
香月選手や石川選手、廣岡選手を
ぶつけてみてもいいのではと思ってしまいます。

○落合中日や、緒方広島も苦手だった。


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巨人は同一リーグでも
極端に苦手になる時期が
相手監督によってあります。

例えば、落合中日です。

2005年は8勝14敗
2006年は6勝16敗と

大きく負け越しています。

さらには緒方広島です。

2017年は7勝18敗
2018年は7勝17敗1分

というように苦手意識がついてしまうと
中々脱却することができません。

どちらも相手監督が変わったことで
勝ち越しできるようになりました。

リーグが違い対戦も少ないため
今の工藤監督政権が変わらない限り
中々、苦手意識がなくなるのは難しいかもしれません。

○まとめ

とまぁ後半は雑になりましたが
ダラダラとここまで書いてきました。

特に同一リーグの苦手球団は
毎年何試合も戦うため

すぐにそのイメージを払拭することが
できますが

他リーグとの苦手イメージは中々
払拭することができません。

とにかく、この記事を投稿した後の
数時間後にはソフトバンク3連戦の
最終戦が行われます。

お互い、怪我人が多く本調子ではありませんが
とにかくなんとしても勝たないといけません。

そして、当然ですが
巨人ファンの願いは

ソフトバンクを倒して日本一になることです。

なので、巨人が日本シリーズに出るのは
もちろんのこと

ソフトバンクにも日本シリーズに出てきて
もらわないと困ります。

今日、何とか勝って
良い形で苦手意識を消してほしいと思います。

楽しみにしています。

以上



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