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博士課程のファインダーから ーTシャツとジーンズだけのアメリカー

今でも実に考えなしだったと思うが、当時一度も海外旅行に、特に長期で旅に出ることがなかった僕は、キャリーケースにTシャツ3枚とジーンズ1本だけを詰めてアメリカを訪れていた。

他に何を詰めていたのか全く記憶にないが、それだけを印象深く覚えている。

足りないものはそれだけではない。辞書もなければ、SIMカードを買っておくなどの気が利いているわけでもない。足りないものだらけだ。

これが功を奏したのか、とにかく捨て身で行動した。初日は生活必需品を買いにダウンタウンへ繰り出した。

サンノゼのダウンタウン
ダウンタウンのカフェ

こんなにも準備の足りない留学はおすすめしないが、さぼり癖のある僕にとっては、行動しなければ生活が成り立たない状態の方が良かったのかもしれない。

とにかく英語をしゃべる!行動する!話しかける!これだけだ。それほど治安も悪くないのが良かった。そんな生活を続けて、3日経った頃には英語が聞き取れるようになっていた。

「話しかける!」は特によかったように思う。放課後を楽しむ現地の学生と一緒に遊んだり、ご飯を食べたりした。日本で生活していたら、こんなことは滅多にしないだろう。

現地の学生とスラックラインに挑戦

そして当時ホームステイをしていた家族の家に帰る。まだ日は高かったが、毎日へとへとになるまでよく学び、よく動き、よく遊んだ。

疲れ果てて家に帰り着く。どうやらシャツを手に入れたらしい。


*この留学備忘録は不定期更新です。


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