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パリEkiden参戦記 

11月5日、パリEkidenに参加。

数多くのレースをフランス内外で走ってきたかが、3年連続で出場したレースはこれだけ。2年前に同僚の方にお誘いをいただいて、本大会を知り、昨年と今年は、同僚やラン仲間を誘い、参戦してきた。

自身は、1区5キロ、2区10キロ、2区10キロを走ってきた。今年は腰の痛み、風の影響もあり37分を要し、昨年より2分近く悪かった。妻も、別チームで去年、今年と参加。

3年分を振り返り、気づいた点を記したい。

◯日程、場所
毎年11月第1日曜日
エッフェル塔前を発着、リレー

特徴
・区間距離

本大会の区間距離。
1、3、5区 5キロ
2、4区 10キロ
6区 7.195キロ
合計 42.195キロ

この大会だけが、この区間距離ではなく、フランス国内広く一般にこの距離で実施されている模様。本大会にはハーフEkiden、5-10-5もあったが、この区間距離が一般的な印象。

昨年6月に開始されたものとして、パリを本拠地とするラグビーチーム本拠地でもEkidenが開催されているが、その区間距離も全く同じ。

・タスキではなく腰ベルト

日本の駅伝由来のEkidenという単語を使うものの、タスキではなく、本大会はゼッケン番号を付けた腰ベルトをリレー。

手前の青が腰ベルト、奥がゼッケン、
オレンジが入場用のリストバンド


・リレーはゼッケン毎に分けたゾーンにて

今年の参加チームは、クラブと一般を合わせ、結果では1298が完走した模様。クラブとは日本でいう陸上競技連盟に団体登録したチーム。

これだけのチームのリレーを1ラインで実施することはできず、ゼッケン番号に応じて、リレーゾーンが20近くに分割されていた。

区間タイムは、計測されるものの、正確ではなく、区間賞や区間順位というのは、クラブ、一般ともになし。

・クラブ部門
自身は3年連続一般の部で出場したものの、クラブにも所属しており、クラブ部について紹介する。

男子、女子、混合、それぞれ年齢カテゴリー(39歳以下のシニアの部、40歳以上のマスターの部)を実施。所定のタイムを切ると、フランス選手権の出場資格が得られる。昨年は、この大会がフランス選手権も兼ねていた。今年は11月末にフランス南部のマルセイユで開催。

・厳し大会会場への入場規制

会場回りには鉄フェンスで囲まれて、警備員がチェック。ゼッケンを持つランナー、応援者は受付でもらったリストバンドが必要。こんな面倒な運用は日本では見たことがない。会場が狭い、テロ対策等、色々あろうが、6月のEkiden大会もここ2回は同じ運用。

・会場は狭い

会場がフェンスに囲まれていることもあり、ウォーミング場所が、開始のスタジアム(一周350m。観客席もなく小さい)位しかなくて人も多くかなりやりづらい。

・大会専用のアプリ

今年からアプリを提供。しかし、我々はスマホの国設定が日本のため、ダウンロードができない。ダウンロードできると、スタートポイント(リレーゾーンとは少し距離あり)、1キロポイントの通過タイム、後続のランナーの通過予想タイムを随時知らせてくれる。これは便利だと思ったが、ダウンロードできないと意味なし。

・ゴール地点はハイライト

3年連続でゴール場所が変わったが、今年はエッフェル塔前に設置された。道路の両サイドには、たくさんの観衆の中を駆け抜け抜けていくのは見どころ。

・斬新な完走メダル
・参加賞Tシャツ

過去2年は全チーム参加Tシャツだったが、今年はエコ運営のため希望制に変更。

左が去年、右が今年の完走メダル

・水を飲みたければカップ持参

会場では水を提供するも、今年はカップの提供はなく、各自で持参する必要あり。

・天気に注意

パリの天候柄、本大会は例年天気があまり良くない。去年は大雨、今年は降ったり止んだり。会場の雨宿り場所は少なく、去年は、特に後続のランナーが大変だった。

・少し走りにくいコース

一周回の間に、3回道路下をくぐるところがあり、その他、石畳の下り、急カーブの折り返しがあり、雨降り時には滑りやすいので注意が必要。

最後に
本大会が10回目とのことで、今後もEkidenがフランスやヨーロッパに広まることを願痛い。それを考えると、日本の駅伝文化がいかに歴史が深く、ユニークであると感じる。

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