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ベルリンマラソンを走っての気づき
先日はベルリンマラソンの参戦期として、その前のTDS以後の取組、当日の楽しかったレース、その裏側について書いた。
今回は、ベルリンマラソンを走ってみて、気づいたことについて。
すでに来年2024年の第50回のベルリンマラソンの募集が始まっているところ、来年及びそれ以降にベルリンマラソンに関心がある方の多少なりでも参考になれば幸い。
(0)ポイント
・涼しくて、フラットで、暖かい応援に囲まれるベルリンは最高のステージ。また、49回もの歴史を重ねた、エコで便利な大会運営に感謝。観光地としての魅力も十分。
・次回は、今回フランスで女性で1位(2:29:01)に輝いた市民ランナー(夜勤の看護師さん)について書きたい。
(1)レースの特徴
【1】フラット
高低差はわずか20mで、ヨーロッパ特有の石畳もない。しかし道路上に少しのでこぼこがあるので、注意は必要。あと、カーブはそれなりに多い。
高低差について、自身が過去に走ってフラットだと思ったマラソンのものを調べてみると、板橋シティマラソン4m(さすが。しかし退屈)、福岡国際マラソン10m、つくばマラソン11m、静岡マラソン26mであった。
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【2】気象条件
日本の9月と異なり涼しい。今年は大会前に天気予報を見たら、スタート9時の気温は13℃、11時は16℃であった。自身、後半は少し暑く、水を被りながら走った。所々シャワーからの放水もあった。
私のフランスの知人達は、夏がバカンスで時間が作りやすいため、多少暑いものの、時間のある夏場に練習を積んで、涼しいベルリンに勝負をかけるとのこと。
【3】大会の雰囲気
今年は第49回であり、レース中ずっと声援が止まらない、街全体で応援しようという雰囲気は最高。東京マラソンや、今年4月のロッテルダムマラソンを思い出した。日本語で「がんばって」の声も何度か聞こえた。
【4】様々なランナー
世界中から、また超一流レベルから。
調べてみると、156国から約48000人が参加した模様。自身、レース中に、中国や韓国から団体ツアーか、国旗を掲げた応援も数度見かけた。また日本人ランナーもたくさん見かけた。
レース中1人の方にお声がけさせていただき、ゴール後もたくさんの日本の方を見て、1人の方とも話す機会があった。こんなに日本人が来ているヨーロッパのマラソンはないのでは、と感じた。
【5】コースの景観
スタート直後の戦勝記念碑、あとはゴール直前のブランデンブルク門をくぐり抜け、大歓声の間を走り抜けていく、あの雰囲気は最高。その他は市内を回るものの、詳細な記憶は残っていない。
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【6】Maurten(モルテン)提供
給水にモルテンドリンク、モルテンゼリーを提供。モルテンはキプチョゲのメインスポンサーの1つ。モルテンゼリーは日本では1つ1000円位、こちらだとその半値以下。
自身は、レースではいつもモルテンゼリーを2個持って、約15kmと約30kmで補給しているところ、今回は28km付近で1つを無料で提供してくれたので、1つは未消費。
【7】ビール提供
完走後に無料でビールを提供。自身は気持ち悪くて飲まず、いや飲めず。多くの人が飲んでいる姿を見て、その強さを感じた。話によると、ノンアルコールとのことらしいが、ドイツならではのサービスであろう。
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(2)レース外の驚き、発見
【1】受付会場は空港
受付は2020年利用されいた以前の空港。
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チェックインカウンターを抜けると、滑走路に飲食店等が並び、メインスポンサーのBMWの先導車(電気)や、飛行機も展示。
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格納庫でゼッケンの受取、メインスポンサーのadidasの他、Hoka、Asics、New Balance、On等が見つけたが、Nikeは見つからず。以前の東京マラソンの受付会場の東京ビッグサイトなみにとにかく広かった。
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【2】エコな大会運営
◯QRコードの受付
ゼッケンの受取は、各人にメールに送付されたQRコードと、身分証を提示。受付票やゼッケンの事前郵送は、本大会だけではなく、他の大会でも見たことがない。
◯その場で印刷のゼッケン
◯安全ピン
必要な人が必要な分のみを取る。過去にフランス国内で出場した大会では配布されず、安全ピンを探すのに一苦労した経験も思い出す。
◯参加Tシャツなし
希望者は、メインスポンサーのadidasが、Tシャツや薄手のブレーカーを、それぞれ複数デザイン用意しており、Tシャツは1枚35ユーロ(5000円強)ブレーカーは1枚120ユーロ(18000円超)。これで参加費が安くなるのならば、この方がいいようには思った。
大会前日、当日、後日と、それらを着ていた人が多かった。パリに帰国後に、そのTシャツを着ている者を見つけて、Congratulationsと言うと、笑顔でお礼してくれた。
○必須の完走メダル(毎度)
完走証はこちらでもらったことは一度もないが、完走メダルは必須。完走証の事後郵送なども当然ない。記録証=大会ホームページの感じ。
本大会に限ったことではないが、ゴール後は、完走メダルをかけている人は多い。レース後の移動時、徒歩、電車内、昼食や夕食のレストランでも。大会翌日も、市内観光にメダルをかけている人も、飛行機に乗るときでさえもかけている人もいた。日本では、恥ずかしげにすぐに鞄にしまってしまうにもかかわらず、こちらではみんな誇らしげ。
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【3】ランナーフレンドリーな大会運営
◯公共交通機関無料パス(QRコード)
大会の2日前から大会当日まで、無料パスをメールで送付。いちいち切符を買う、そもそもどこで買うのか、買い方もよくわからないので、助かった。
一方、ベルリンの公共交通機関の鉄道、地下鉄、バスに改札らしきものは一切なし。キセルは大丈夫かと心配したが、1度だけ、地下鉄内で検印する職員を発見して、ちょっと安心した。
なお、大会翌日は無料パスの期限が切れたので、切符を購入。それも特別なアプリがあって、それで1日券を購入すると、QRコードが発行。エコかつ便利だと感じた
◯大会アプリ
大会前にアプリのインストールを案内。大会概要、コース、ランナートラッキングなど、情報が一元化されて便利。
(3)改善して欲しい点
◯トイレ不足
大衆マラソンのパリマラソン他も同様だが、トイレの数は明らかに不十分に感じて、大大大行列。
◯スタートブロックへの案内
前回記載したとおり。出場される方は、早めにスタート会場に行くことをお勧めしたい。
(4)番外編
ベルリンで、土、日(マラソン当日)、月を過ごしたマラソン以外の発見、感想。
・街自体はパリよりきれいに感じたが、落書きは多い。
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・ビール飲んでいる人が多い。気のせい?
・駅ホームのkioskに様々なパン、コーヒーセットが並ぶ。案外安い。
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・歴史上象徴的な街であり、観光するほど、色々と考えさせられた。
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(5)次回
クラブから一緒に行った2人は、40、41歳でまさに自分と同世代。自身はトレイルもあって独自練習も多かったが、7月、8月一緒にベルリンに向けて準備をしてきた。
そのうちの1人は、ベストを6分近く更新し、2時間27分台。練習を通じて、サブ2.5を出すレベルと自分のレベルとの差を強く実感することができた。彼とはハーフや10キロのタイム差が非常に大きく、自身はそれらの向上がサブ2.5実現に必須であることを強く感じた。
その彼がレースでターゲットにしていたが、今回フランスで女性1位(2:29:01)に輝いた市民ランナー(夜勤の看護師さんの模様)の方。
YouTubeにインタビューが出ていたり、また彼女のStraveのフォローもできたりしたので、注目してみたい。
彼女は今年4月のパリでは2:32:12、一昨年4月のパリでは2:37:26と自己ベストを大幅に更新中。
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