「再生 西鉄バスジャック事件からの編み直しの物語」を読みました
こんにちは。
最近読んだ本「再生 西鉄バスジャック事件からの編みなおしの物語」を読みました。一気読みしたので、簡単に紹介させてください。
この本は、ワーママはるさんのVoicyで紹介されて
気になって購入しました。
尾石晴 / oishi haru「学びの引き出しはるラジオ」/ Voicy - 音声プラットフォーム
西鉄バスハイジャック事件、覚えていますか?
2000年のGWに起こった事件で、当時テレビでも様子が生中継されていたのをなんとなく覚えています。
当時の私は14歳で、この事件は佐賀→天神(福岡)行の西鉄バスで17歳の少年が起こしたものです。
自分と年齢がそんなに変わらない犯人
天神の近くに当時は住んでいて、福岡人には馴染の深い西鉄バス
GWと言えば、福岡では「博多どんたく」まっただなか
GW明けの数学の授業でも、女性教師の知人に
事件に巻き込まれた被害者の方がいるという話も衝撃を受けました。
この事件で、塚本さんという方が亡くなり
負傷者も出ました。
そして、この本を書いた方が
負傷者の1人で顔や身体に何ヵ所も刺された「山口さん」という方なのです。
山口さんは、亡くなった塚本さんと一緒にバスに乗っていました。
本の序章では、
当時のバスの中の様子が詳細に書かれており、共感性の高い私としては
読み進めるのに緊張感を持って手に汗を握りながら、、でした。
山口さんが、本当に九死に一生を得たのがよくわかります。
そして、山口さんがすごいなと思うのは
この少年に、寄り添ってというか
いじめや居場所が無かった少年を理解しようとして事件後も
少年と交流を続ける点です。
少年は、いじめや精神病院への入院(そして、これが両親を恨むきっかけ)
そして病院で態度を良くして、1日だけ外出が認められた日の犯行。
山口さんの娘さんが不登校であったというのもあり
山口さんの娘さんには、山口さんという話を聞いてくれた存在が
いたけど、少年にはいなかった
ということを理解しながら
少年と向き合い
それ以外にも不登校の子供達へ向けた「居場所」作りなど
活動をされていて
そのことなども書かれています。
と、とても考えさせられる1冊でした。
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