もう辞めたい?五月病、傾向と対策!?
「こんちはっス」
「あぁ、いらっしゃい」
「いやぁ〜暑い。もう夏だよ〜」
「今年は特に極端ですね」
「ホントに日本も四季がなくなっちゃったみたいだね」
「四季ならぬ二季ですね〜 笑」
「春って新卒の季節じゃないですか。
さっきもお客さん3人くらいで来てて、みんな新卒風で。」
「でも最近春になってさ、電車の駅なんかでも、
リクルート姿の若い人ってあんまり見なくないか?」
「そういえば、昔は4月なんてリクルート姿の若者、
駅にいっぱいでしたよね」
「やっぱり人口減少の影響なんだろうか。。」
「でね、その3人が3人とも話してたんですが、
もう会社辞めたいって、限界だって」
「なるほど。五月病ってやつだな」
「今の若い人ならではってことじゃないですよね〜。
五月病なんて昔からあった」
「うん。学生時代にアルバイトなんてあんまりしなかった人間は、
社会に出ると、何かと想像と違って大変ではあるだろうね」
「今はさ、売り手市場っていうこともあるじゃない?
その会社、その仕事に無理にしがみつくこともないっていう考え方がある。
さらに現代の若い人は人付き合いが苦手な人間が多い」
「それ、大きいですよね。職場の人間環境に馴染めるかどうか?」
「ストレスの大部分は人間関係だからね。
仕事が初めてのことばかりで大変だなんて、ある程度わかってることだし、
仕事が大変でも人間関係が良ければ乗り越えられるってもんだもの」
「新しい職場、新しい人間関係を作っていく上で、
何かコツみたいのってないんですかね〜?」
「そうだなぁ。こればっかりは人によるところが大きいからなぁ。
たとえば子供の頃に公園に行ってさ、砂場で遊ぶのに、
すぐにそこにいた子供らと山やお城を作って遊び出せる子と、
それが出来ずに角の方で一人で遊ぶ子に分かれるじゃない?
よく人見知りなんていうけど、
人が人見知りになる原因ってよくわかってないんだよ。
遺伝だっていう説もあれば、過保護に育った結果だっていう人もいる。
内向的な性格がどうして現れるのかなんて、調べたってわかるものじゃない」
「なるほどね〜。でも人見知りな性格って、
やっぱり生きていく上で損だと思うんです」
「もちろん!せっかく素敵な経験が出来るかもしれないのに、
それを不意にしちゃうんだからさ。でも、
当人からしたら、どうしてそんなに開放的になれるのかが信じられない」
「えぇ。たった一言声をかけられないだけで、
そこから始まるかもしれない会話や楽しい経験が出来ないなんて、
もったいないお化けもんですよ〜 笑」
「人見知り、恥ずかしがりなんていう人は、
一見、自分に自信がない人だって思うでしょ?
実はこれ、逆なんだ」
「逆?どういうことですか?」
「自信がないのではなく、逆に自分に自信があり過ぎる人って事さ。
自分に自信がある人こそ、失敗したくないんだ。
失敗することはその自分の持っている自信を壊すことになるからね。
だから冒険をしない。自分の言わばテリトリーの範疇でしか言動しない。
そこは自分の力が及ぶ範囲で、何より安全だからさ。
他人から変に見られていないかってことが、とても重要なんだ」
「なんか妙に納得ですね」
「簡単にいうと、バカになれないんだよ。
自分はアホです。失敗もたくさんします。人として最低な部分もあります。
なんて、自分自身を素直に認められている人は五月病なんてならないんだよ。
そういう部分を表に出せる人間は何より自分が楽だし、
ストレスも溜め込みづらい。ありがとう、ごめんなさいを、
躊躇なく言える人っていうのは、精神的に健康なのさ」
「う〜ん、そこでどうしたらそうなれるのかっていう??? 笑」
「少しづつでもいいんだ。小さな小さな1歩1歩でいい。
自分のダメなところを表に出していくこと。
失敗したらごめんなさいって言う。そうして今まで仕舞い込んで、
隠してきた部分を、他人に見せても大丈夫なんだ、
それで人生が壊れることなんてないんだってことを
自分自身で経験することだと思う。
本当にダメなら次もある、もっと別な方法、別な道もあるんだ。
これが終わりではないんだということを自分に言ってあげる。
追い詰めるのではなく、自分に楽に息をさせてあげることが大事なんだ。
たかが人生じゃないか。人生を神格化する必要なんてない。
自分なんてちっぽけなものを笑い飛ばせる人こそ、
本当の意味で生きることの楽しさを味わえる人なんだ」
「それ、さっきのお客さんに聞かせたかったなぁ〜 笑」
「Tiktokにでも流すか 笑」
「ぜひ! 笑」
「コーヒー入りましたよ」
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