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語学(ヘブライ語、ウイグル語) 読書録 雑感 キャリア論

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2023年8月の読書

転職後初の投稿になる。読書はもちろん転職先でも勧められている。皆、素敵なおすすめ書籍を持っていて、新しい刺激がたくさんある。個人的には、読書を切り口にしてベスト、そうでなくてもいい選択ができたのでは…と感じている。 「13歳からのアート思考」「意外といいから読んでみて」と勧められた一冊。普段アートをどのように鑑賞しているのか、そういえば考えたことはあるだろうか。思った以上に型にはまった、言うなればバイアスに満ちた見方をしていることに気づく。 同時に、アートの歴史はイノベーシ

    • 2023年7月の読書

      有給消化期間で思ったより時間はあった…はずなのに、と感じさせる7月。やりたいことが拮抗して、今月も合間合間の読書になってしまった。本当は長編とか読みたかったのだけどもね。読書のために時間を作れる、というのはとても贅沢なことなのかもしれない。 「失敗の本質」https://amzn.to/43YhbGj Amazonを見て驚いたのだが、購入日は2013年8月10日。およそ10年間かかったことになる。名著とは方々で聞くものの、なかなか読む気力がわかなかった。これに関しては、A

      • 2023年6月の読書

        6月は、転職を前にして昼夜問わず予定が多く入った。合間合間の読書のため、量質ともに少し弱かったかもしれない。反省。 「人類学者がのぞいた北朝鮮 苦難と微笑の国」90年代から北朝鮮を支援している(フィールドワークも)著者がつづる北朝鮮論。西側の視点では見えないまなざしとコミュニケーションがみられる。北朝鮮側の人々がどのように同じ民族の人々に対応するのか、どういう論理を使うのか、あらゆる場面で垣間見ることができて興味深い。 「EQ こころの知能指数」https://amzn.

        • 2023年5月の読書

          5月は、大きな連休もあったからか、ゆっくり本を読めた。前から読みたかった本を読み、SFにも挑戦した。人生の幅が少しだけ広がった気がする。 「サハリン島」長編の多いロシア文学。たとえばドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』、トルストイ『戦争と平和』など枚挙にいとまがないのだが、今回読んだこの本も、432ページの2段組み(!) 字が小さい(!) おかげで完読までに時間を要した。 しかも、テーマが重い。ここで描かれているのはディストピア的で鬱々とした世界。核戦争で(ある程度の

        2023年8月の読書

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          2023年4月の読書

          4月は始まりの月であるけれども、個人的には整理の月であったかもしれない。気持ちの変化とか、体系的な学びを深めたいとか、そんな気持ちで読書をしていたと思う。 「ゆっくり、いそげ」著者はもともとコンサル業界で活躍していたが、地元である西国分寺でカフェを開いた。お金は大切だけれども、人との交流や暖かさも大切。理想と現実をどうしたら両立させるかをテーマに、お金だけでない豊かさに向き合うことができるひとつのケースとして熟読に値する本だと思った。 「『能力』の生きづらさをほぐす」さま

          2023年4月の読書

          2023年3月の読書

          今月は、自分の環境を変えるべく努力した月だった。それはそれで一段落したら何かを綴ると思うのだが、一般的な「読書」という意味で読んだ本をまとめたい。 人事組織コンサルのコーン・フェリーの研究成果がまとまった1冊。「リーダーシップ」「雇用体系」「日本企業の組織風土」「ダイバーシティ」など、いい点を活かしながらどう時代に合わせて変わっていくのかが論じられている。今っぽいテーマだ。 合理的であることと、そうでないことのちょうどいいバランスとは何なのかをよく考えている。合理的という

          2023年3月の読書

          2023年2月の読書

          今月は、こまごました勉強だったり、YouTubeやUdemyといった学習サービスでインプットする機会が多かった。そういうのをまとめてみても面白いのかもしれないが、読書ならば読書でやはりまとめたい。 ここ最近勉強しているヘブライ語。もともとバルカン半島に関心があったが、イスラエルという国に興味関心が移ってきている。というのも、スタートアップとの向き合い方や日本人とある意味対極と言われる性格・フツパ(後述)、教育システムなど、面白い切り口が見つかったからだ。この本は、ビジネスを

          2023年2月の読書

          多言語(英語)カフェなるもの

          東京は広い。がゆえに、だいたいのものがある。だいたいと変換すると「大体」とも「代替」ともなるように、完ぺきではないし、代わりあるものが散逸している。代わりがある、というのはネガティブな響きを持つけれども、誰かに刺さるものがあちこちに存在していて、それが時代の変遷とともに変化していくならば、いつかそれは何かにとって代わられるということだから、個人的には悲観していない。 毎度、冒頭と文末は変なことを言いがちだ。だが安心してほしい(?)。今回は思想ではなくアクティビティの報告だか

          多言語(英語)カフェなるもの

          言語を話すための環境は自分で作れるのか

          場所、を考えてみたい。 ただ外国語学習は机でできるが、一般には、読む・書く・聞く・話すの4技能を身につける必要があるのでそれだけでは足りない。 学習する人はどのようなツールを使っているのだろうか。 私も昔ながらの人間なので、学習イコール本を使うのが一般的だと考えている。何かを調べたり、始めるときに最初に取るのは本だ。本というのは、基本的には完全に受動で、一方向のコミュニケーションになる。質問は解決できないし、限られた文字から推測をして、解釈をして、書かれた文字を飲み込んでい

          言語を話すための環境は自分で作れるのか

          語学学習は、満足しないことが長続きの秘訣だと改めて知る

          また脈絡のない文を書く。 2023年に入り、ぼんやりと心の片隅にあった「ヘブライ語」の学習を始めた。もともとは語学オタクに近いので、次々に手を出しては挫折している。いいのか悪いのかは知らない。 ところでヘブライ語についてだが、イスラエルの言語であり、ユダヤ人の言葉だ。またもう一つ、念のためだが、学習したのは現代ヘブライ語だ。つまり、いまこの瞬間イスラエルで話されている言葉である。 そんなヘブライ語を始めた理由は、なんとなく読んでいる本にユダヤ人が頻繁に登場し、彼らが守り

          語学学習は、満足しないことが長続きの秘訣だと改めて知る

          2023年1月の読書

          前回、なぜいま読書録を始めるのにしたのかを書いたので、今回からは淡々と本を羅列していこうと思う。 文明を築くのに一役を買ったストーリーテリング。その伝統あるストーリーテリングが近い将来文明を破壊するかもしれない…とあらすじに書かれた文言に興味を惹かれ…。ストーリーテラーと権力の関係が興味深かった。帯は下品かな…。 あまり光の当ててこられなかった外交官・安達峰一郎。国際法学者としてハーグで戦前に活躍した安達の足跡を追いながら、1600年代の国民国家が成立した時代から、どう「

          2023年1月の読書

          読書録を始めるための理由。2022年を振り返って

          もともと、2022年は「我慢の年」だなんて言って、自分に苦行を課そうと思っていたのだが、ふたを開けてみると想像以上に苦しい年になった。 会社員というのは、我慢の連続で困難はつきものだと分かってはいたのに、なんとなく精神を病み、新型コロナウイルスにも罹患して体力が相当に衰え、踏んだり蹴ったりで息も絶え絶えで、寝込んでばっかりだった。 おまけに例年以上にリスキリング的に関心を持ったせいで、講座やらなんやらに応募してしまい、なんだかんだで忙しい1年だったと感じている。 リスキ

          読書録を始めるための理由。2022年を振り返って