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言語を話すための環境は自分で作れるのか

場所、を考えてみたい。
ただ外国語学習は机でできるが、一般には、読む・書く・聞く・話すの4技能を身につける必要があるのでそれだけでは足りない。

学習する人はどのようなツールを使っているのだろうか。
私も昔ながらの人間なので、学習イコール本を使うのが一般的だと考えている。何かを調べたり、始めるときに最初に取るのは本だ。本というのは、基本的には完全に受動で、一方向のコミュニケーションになる。質問は解決できないし、限られた文字から推測をして、解釈をして、書かれた文字を飲み込んでいく。そして分かった気になる。

ただどうも、それがYouTubeであったり、Google検索だったり、最近は(ここ10年くらいのこと)インターネットやスマートフォンを活用したサービスが数多く登場したせいか、皆が皆、多様な方法で学んでいるので、いつも驚いている。

例えば、YouTubeではネイティブスピーカーが話す言語に簡単に触れられるし、必要であれば自分の慣れ親しんだ言語の字幕を付け、分かった気になることができる。Twitterでは、その国のニュースメディアやその国の人が情報を発信していて、簡単に昔は難しかった生の声、生の言葉が拾えるようになった。基本的には受動的な使い方になると思うが、簡単に発信もすることができるようになり、外国語を使う機会は(よくもわるくも)格段に増えるようになった。

一方で、超積極的な使い方も現れた。パンデミックな時節に一気に普及したオンラインコミュニケーションツール(ZoomやTeams、もしくはライブ配信がそれにあたる)で、どこかの国の人と会話することが簡単に行えるようになった。それまでSkypeなどもあったが、日常生活にそこまで浸透していなかったのではないだろうか。この点をうまく活用していたのはiTalkiかな…。

さらには場は、メタバースなどという概念の登場によって、場はリアルだけでなくオンライン空間に拡張しつつある。今後、どんな外国語学習サービスが出てくるのだろうかちょっと楽しみにしている。

そもそも、なんでこんなことを書いているかというと、個人的に英語などのメジャーな言語だけでなく、マイナーな言語もmeet upなどのサービスで学べるリアルな場に出会えないかと思案しているからだ。ヘブライ語で検索をすれば、聖書研究会しか出てこず、これはこれで興味があるがもう少し話し言葉や人に関心があるわけで、どうすれば場を作れるのか、場に混ざれるのかを考えていたのだ。

オンラインは便利だけど、どうにも味気ない気がしてしまう。で、オンラインもリアルも見つからないと考えあぐねた結果、その国の料理店に行ったら少しは使えるだろうか、というところに落ち着いた。そういうわけで、一人でイスラエル料理が食べられる現地っぽい店を探してみようと思う。それはきっと体験としても面白いし、味わいのある時間になるだろうし。



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