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メーデー:理由はいくらでもある

原文:https://www.cnt.es/noticias/primero-de-mayo-nos-sobran-los-motivos/(西語)
英訳:https://www.iclcit.org/1st-of-may-we-have-every-reason/
原文掲載日:2023年4月23日(英訳は2023年4月28日)

(訳註:スペインCNTのメーデー声明です。CNTは現在AIT系とCIT系に分裂していますが、こちらはCIT系。原文と英訳に一部違いが見られていたため、双方を参照しながら訳出しました。)

有史以来、公正・平等・連帯を重んじる人々は、自分の生活・後世の人々の生活を改善すべく闘ってきた。

最初のストライキは、およそ2200年前のエジプトだった。労働者に提供されなくなった昼食を要求したのである。最初のゼネストは1855年のスペインだった。織物工が労働法規の制定と団結権の承認を要求したのである。エスパルテロ首相率いる進歩党は労働者を見殺しにし、カタルーニャに軍隊を送り込んで抗議行動と民衆を全滅させた。

今もさほど変わらない。失業率は上昇している--友達や親戚に聞くだけで分かる。まともな仕事に就けなかったり、不安定な労働を次々に強いられたりして、貧困の瀬戸際で生活している人を誰もが知っている。腐った政治家どもは誘惑の言葉を使って私達を騙す。私達のおかげで生活しているくせに。その公約は実現したためしがない。生活費は上昇する。10%、20%、30%、40%。電気代・燃料代・家賃・食費、全てが以前より高くなっている。貧しい人々は置き去りだ。奴等の貪欲に終わりはない。

ここで問題だ:勤務中に倒れた労働者、搾取の犠牲者は何人いるだろうか?2022年のスペインの答えは、826人だ。はっぴゃく・にじゅう・ろく・にん、である。私達の息子・姉妹・父・祖母である。この数を大声で言おう。搾取している側に分からせよう。私達も忘れないようにしよう。

私達は問う:この制限なき消費資本主義はどこへ向かうのだろうか?地球は助けを求めている。しかし、私達は良くても無関心、最悪の場合には資源枯渇の科学的事実を否定しさえする。種は絶滅しつつある。大地は水浸しになり、森林は伐採され、熱波や寒波が最も脆弱で何も持たぬ人々を襲う。

そして、社会保障給付金はどうなった?前の世代が--私達自身も--汗と血と涙を削ってきた年金制度はどうなった?何千もの年金受給者が街頭に出て、自分達の・君達の・私の・万人の未来を取り戻そうとしている。彼等に背を向ければ、私達は生きている価値がなく、すぐに後悔することになろう。

労働組合主義の弾圧は、体制側が持つ最強のツールであり、それを実行するのは政府・雇用主・裁判官・警官隊である。私達の同志、スペイン北部ヒホンの「6人のスイス人」の例は示している。強さは数によってもたらされ、集団的行動と連帯はこれまで以上に必要であり、同時に有効なのだ。私達の仲間は、それぞれの闘争を通じて、万人のために戦っている。全ての魂のために戦っている。私達は彼等に、娘達に、母親達に、祖母達に恩義がある。反撃する理由はいくらでもあるのだ。

もちろん、解決策はある。例えば、労働時間を週35時間に短縮し、週4日以下で働く。世界の金を全て使っても私達の健康は買えない。企業は利益を倍増させているのなら、私達は給与の増加を要求しよう。

信じるに足る公約は、私達自身が作り出すものだけである。平和で連帯した未来を語る公約だけである。

仲間が職場で殺されている現実と対峙しない限り、私達に休息はない。次に死ぬのはあなたかもしれないし、家族かもしれないし、友人かもしれないからだ。

地球は、新鮮な空気・きれいな水・栄養・心の安らぎを与えてくれる母として扱われねばならない。地球を守り、自分達を守る唯一の方法は、脱成長である。

年金のために戦わなければ、私達の未来も、私達の後を継ぐ人々の未来も、悲惨なものになるだろう。強く要求しなければならない。年金を引き上げ、現役時代に稼いだ額と同じ額にしろ。30年・35年・40年とあくせく働いた後は、尊厳ある生活を享受してしかるべきなのだ。

私達が好む戦術は団結と連帯である。これを使って、年金を求めて闘う。「6人のスイス人」のために闘う。

私達は彼等に恩義がある。私達はフェミニズムに恩義がある。理由はいくらでもあるのだ。

CNT万歳!労働者階級闘争万歳!

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