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新型コロナウイルスが暴き出す、世の中の階層と格差の拡大

本音と建前に騙されず世の中の真実を暴露する暴露大学。「頭の良い人の教養」である日本社会の本音・常識にも触れている。今回は新型コロナウイルスで暴露された世の中の階層と格差について触れる。

新型コロナウイルスの感染が拡大し、家を出ないようにするよう呼びかけを受け、7都道府県では緊急事態宣言が出された。

私も早々に在宅勤務・テレワークに切り替えた。そもそも以前から在宅勤務状態であることは多々あった。当然日本中で在宅勤務になって町は閑散とすると思っていた。しかし、うっかり大事なことを忘れていた。世の中は階層社会・格差社会であることを。コロナウイルスはこのエグい観点を嫌というほど露骨に明らかにした。

在宅勤務は正社員だけ。派遣社員は出勤

非正規雇用は出社である。守られていないし時給労働者なので時間を出せなければ収入もなくなる。正規雇用者は失業保険、その他手厚い手当てがある。

Googleですら正社員は在宅勤務。派遣社員は出勤である。

COVID-19が拡大を続ける中、グーグルはフルタイムの従業員に対し、在宅で勤務するよう指示を出した。
しかし、グーグルのオフィスで働いているが直接雇用されているわけではない13万5000人の派遣社員や請負業者にとって、在宅勤務は選択肢にない。
グーグルは、正社員以外が遠隔地からログインして仕事をすることを許可しておらず、該当者はオフィスに出向くか、仕事を辞めるかの選択を迫られている。

格差はより拡大

こうして、今まで以上に余裕が出来た在宅勤務の正社員は、ネットフリックスで余暇を楽しみ、通信販売で買い物をして、出歩けないので少々不便ではあるものの、悠々自適な生活を送る。

一方で、出勤しなければいけない非正規雇用者はコロナウイルスが蔓延する満員電車に乗り、職場まで通勤し、身を粉にして働かなければ生きていけない。

前者は家を出なければ、余計な出費もしなくて済む。家から全くでない日は新しいマスクすらも使う必要がない。(独自ルートでマスクも入手できる)。空いた時間でスキルアップを行い、コロナ後の世界に備えている人も多いだろう。金も時間も余計に投資が出来る。在宅勤務で必要になった大きいスクリーンや座り心地がいい椅子ですら経費で購入が出来る。万が一体調を崩しても生活は保障される。

一方で、後者は時給労働者であるため、這ってでも出勤しなければならない。コロナウイルスにかかって欠勤すれば収入はストップし、場合によっては解雇される。マスクは毎日使用するため購入をしなければならない。もちろん自腹である。

上級国民はさらに上級国民に。貧困はさらに貧困に。ウイルスにかかりやすいのも後者である。これが現在の社会のシステムである。

宅配サービス

推奨されている「宅配サービス」はこの状況を如実に示している。在宅勤務の上級国民が注文をし、トラックや自転車に乗り、コロナウイルスが蔓延する都市を、最低賃金近い給料で運ぶ。普段より数が増えても収入は増えないか微増。日々肉体を使い疲れ、スキルアップなんてどこ吹く風。

だったら在宅勤務が出来そうな大企業の正社員になればいいではないか。まさにその通りである。しかし世の中の大半はなれそうもない。なぜだろうか?日本国内を、何がこれを分けているのか?さて何が上級国民か否かを分けているのか?そして「上級国民側」に入るにはどうすればいいんだろうか?

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