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UXと文化について

私にとってUI/UXは、グローバルな社会性・デザイン性・文化など様々な要素が踏襲されたオブジェクトの集合体であり多言語な仕組みであると考えています。

“Until one pixel looks 10cm long”
— Baku Osawa

「1ピクセルが10センチ尺に見えるまで」

オレゴン州ポートランド市の美大出身のバックグラウンドがあるため、画面上に現れる被写体(イメージ、動画、フォント、アイコンなど全ての要素)がキャンバスの中に表現されるオブジェクトとして捉えています。 数メートルの大きさのキャンバスに見ている時と同様に、自然と細かくオブジェクト同士の感覚や目線の流れ方を追っている事が多々あります。

Because of the background from the University in Portland, Oregon, subjects that appear on the screen (all elements such as images, videos, fonts, and icons) are regarded as objects expressed on the canvas. As when looking at a canvas that is several meters in size, there are many things that naturally follow the feeling between objects and the way the eyes flow.

UI/UX について

シンプルなテキストだけの文字情報だけであっても

・フォントの種類
・フォント級数
・文字間、行間
・背景色

など、細かく分類される「秩序」を視覚と脳内で一瞬で判断しているように思います。

フォントや文章、文体だけでも、それだけで商業的なアートとしてパワフルな価値を提供することができますし、ユーザーの心にランディングする場合も多々あります。

英語や多言語での表現、日本語だからこ表せる行間を読ませる手法のベースには確固たるUI/UXの存在があると思います。


その価値は「徹底したユーザー層の把握と働きかけ」をベースに:

・ユーザーニーズ+アルファの洗練されたデザイン性
・開発側とユーザー側が一体となり呼応するインターフェース
・心地よいギミック
・肌触り

により、更に進化されて行くべきだとも思います。
1ピクセルの違いによるUI/UXの不具合や不快なユーザービリティは、上記のような自身のUXへの概念から生まれているのかもしれません。

UIデザインに携わる際に心がけていること

ウエブサイト制作に携わりはじめて20年ですが、UI/UXについて私が現在心がけている事は、

・「解りやすい導線」と高質な商業的アート・デザイン(→プロダクトの温度が伝わる表現)
・「コンテンツの合理化」とミニマムなツリー構造(→訴求ポイントの明確性)
・「カラーヒューバランス」を整える(→視覚的ブランディングを構築)

上記の3項目です。当然他の要素は多々あると思いますが、常に意識している事は意外に少ないのが現状です。

UI/UX デザインリサーチ

2005年頃からスウェーデン発祥のデザインプロダクションの制作物を参考に、日本企業向けの制作や監修を実施しています。当時のFULL FLASHコンテンツからHTML5, CSS3がスタンダードになる時期の経過を経験しておりますので、動的な刺激と静的な調和の2つの柱を理解していると自負しております。

日本国内をはじめ、数千の海外の作品を閲覧し、自社製品に取り入れる事に努めています。日頃のリサーチ素材として媒体のソースは以下のポータルを参考としています。

Favorite Web Awards (FWA) https://thefwa.com/
ご存じの方も多いと思います。世界中の様々なカテゴリに於いて秀でたウエブサイトを紹介しているポータルサイトです。毎日更新されるため、情報やトレンドのアップデートには最適な媒体です。

更にジャンル別で申し上げますと、ブッキングやツアーリズムの予約媒体を、より具体的・合理的に施工した例として以下のUI/UXを参考としています。

Fantasy Interactive「Tinder Travel」
https://fantasy.co/work/tinder-for-travel

観光目的地のビジュアルディテールにこだわるオンライン航空券手配サービス

Fantasy Interactive「The Future of Health」
https://fantasy.co/work/healthcare
ヘルスケア(歯医者・小児科などの開業医から大学病院の支払いまでの一括管理)

Fantasy Interactive「The Future of Airline Website Design」
https://www.youtube.com/watch?v=rExE-9mzmLE
航空チケット予約をより可視化し、UIの精度はもちろんチケッティングのUXを高い位置に押し上げるような設計が特徴です。

プレーヤーであるからこそUI/UXにこだわる

ウエブサイトやAPP開発は建築設計と類似する箇所が多いと考えます。

・ユーザーの動向をしっかりと把握した具体的な躯体設計
・コンテンツの間取りと大きさ
・集合/流入させるためのデジタルマーケティング及びリサーチ
・コンテンツ同士を共創させるための仕掛け作り
・国/年齢/アジェンダ別のトレンド分析
・高質なグローバルデザイン設計

上記のような事項に注意しながら、「デザイン開発側」と「検証提案側」が高い合致点で交わり、深く検証し合い、クリティークの呼応によって水準以上のプラットフォームを生み出す事ができると信じています。

私にとってUI/UXは、上記のようなグローバルな社会性・デザイン性・合理性・文化など様々な要素が踏襲されたオブジェクトの集合体であると考えているため、客観的な複合的価値評価が必要なジャンルの制作物(作品)であると思います。難しいプロセスを突き詰めて、一番シンプルに魅せるための媒体企画は本当に奥が深いですね。

私が提供できる全てを道具として「人・環境・家族」をサポートしています。 Twitter: https://twitter.com/bakuosawa Instagram: https://www.instagram.com/my_memography/