2023/3/7 みんなの日記

今日は10:30頃に起きた。なんだかんだ確定申告の期限が近づいている。とにかく電卓をたたいてはパソコンに入力する。
今日は13:00から漫才大行進で10分の漫才。その後、屋上でポッドキャストを録音。帰宅し、自宅近くの区民事務所に行き確定申告に必要な書類を受け取る。ここで眠たくなり90分ほど寝ていた。ウーバーを少しやって、家に帰り晩御飯。
そこから確定申告の書類をさらに仕上げて、ほぼ完成した。今は爆笑問題カーボーイを聞きながら日記を書いている。

今日も人に恵まれた一日だった。
漫才をやったあと、楽屋に戻ると左利きのダッシュ三浦さんが勢いよく話しかけてくださる。「あれやこれやと日記を書いているのはどこのどいつだーい」と、にしおかすみこ女史のようにお声をかけていただいた。例の日記の件で言いたいことをすべて見抜かれていたようだ。この三浦さんの相方は宮田小介さんだ。いろいろと漫才協会の暗部をよく知る人物だ。
そういったこともあり、そこで得た情報も交えながら興味深い話を聞けた。いやはや面白い。もう私の怒りの炎は完全に消えている。こちらは燃料切れで燃え尽きたが、風に舞った火の粉が遠くの枯草に火をつけ、くすぶっているようだ。
ここで枯草と言ってしまうことが、とても皮肉っぽいが決してそういった意図はない。単純に映像の例えとして書いているのでここでまた炎が燃え上がらないことを祈る。

ラジオを録音しようと、田川くんと屋上に行く。録音前に喫煙をしていると、館内から屋上へ出るドアがあいた。ここは喫煙所も兼ねているのでたくさんの芸人がやってくる。私は特に視線を移すなどはしなかったが、それは金谷ヒデユキさんだった。
はてと、金谷さんはタバコを吸っているイメージがなかったので意外な人が来たと思った。金谷さんは我々に話しかける。日記の件だ。

以前、私は金谷さんがラジオに出演されていたのを聞いてうんぬんというのを書いた。それを読んでわざわざそれの感想を言いに来てくださったのだ。
金谷さんは、今後とも俺が日記を読んでいるということは気にせず書き続けなさいとおっしゃった。ただ私の性格上、それを完全に抜いて書くことはできない。
いろいろと気にしてしまうのも含めて私と言う人間なので、ばっちし気にかけようと思う。

ラジオを録音していると、ウーデンガーデンのムサシさんがやってきた。二人でしゃべっているところの横にいてずっと我々の会話を聞いていた。
やはりコンビだけでやるラジオ録音よりもやりやすい。こちらの会話を聞いて笑ったり感心したりという反応があるのでどういったことをしゃべろうかと会話の行き先が見つけやすい。

録音を終えるとムサシさんが私に話しかける。今日のウーデンガーデンのネタはどうだったか聞きたくて、と。私はネタを見ることができていなかった。ちょうど、ウーデンガーデンさんが出番の前後に喫煙所に行っていたのだ。
喫煙所から戻ってきたときにウーデンガーデンのお二人が袖で当番をしていたので何となくその場のノリでブラボー!ブラーボー!と長友選手の今最もホットな流行語を言う、という空前絶後面白ギャグをやってしまった。それをうけて、ネタを見ていたのだろうと思っていたらしい。

申し訳ないことをした。私はその場のノリだけで言っただけだがあまりにも無責任な面白ギャグだったと反省した。

ネタは見ていないが、ウーデンガーデンとして今後どのように漫才をやっていくのかと言う話を聞くことができた。やはり私はこの二人が今後大物になることを願ってしまう。こんな変わった二人組がいるんだと世間を驚かせてほしい。少なくとも私は驚いているのだから、いけるはずだ。

ここまで書いて来なかったが、今日私はカバンにラー油を忍ばせていた。先日 日記に書いたいま一番はまっている食品だ。日記を読んで誰かが気になると言ってくれれば食べさせてやろうと思っていたのだ。
日記に触れていただく方はたくさんいたが、ラー油には誰も触れてくれなかった。めちゃくちゃうまいのに、ガックシだ。

そんなこともあろうかと私はパターン2のラー油活用術を考えていた。これをホワイトデーのお返しにするという作戦だ。今日の東洋館の受付の方はバレンタインデーにチョコレートをくれた方だった。これ幸いと帰り際にお渡ししようと思った。
辛いものが好きかを確認したところ、だいぶ苦手とのことだった。まいった。私のラー油は誰もお呼びでないのだ。ああ、悲しい。こんなにおいしいラー油なのに。私は今日、朝昼晩とこのラー油を食べた。やはりうまい。

もしも許されるなら、眠りについた私をこの瓶に漬け込んで、そのまま連れ去ってほしい。

どうだ。チューリップの心の旅へ向けたアンサーソングがぼんやりと浮かび上がった。それぐらいこのラー油が好きなのである。
さて、この新品のラー油をどうしようかと思ったが、結果としてはこの受付の方がせっかくならと受け取っていただいた。めちゃくちゃ辛いのに大丈夫かしら。

このラー油だが、気持ちがこもっているという点においてはデパートで買った舶来品のお菓子に勝るとも劣らないと思う。本当に私が良いと思うものだからだ。おしゃれだが、何の実もないものよりかはよほど良いのではないか。私はこうやって自分を肯定することで自分を守っている。

それにしてもホワイトデーとしてラー油をあげるなんてのも良くないな。
また、なにか買います。甘栗とかですかね。

家に帰り、支度をして書類を受け取りに区民事務所に行った。受付を済ませ、発行まで椅子に腰かけて待つ。暇をうめようとツイッターを開くと金谷さんが私の日記について広めてくださっていた。
「太宰治並の自意識」と評していただいていた。ありがたい限りだ。
中学生時代に、文庫本を買うとエヴァンゲリオンのブックカバーがもらえるというイベントがあり、私はその文庫本として「人間失格」を選ぶくらい太宰治ファンだからだ。たいしたことねえな!と言っていただきたい。
なんと読み手を信用していない文章だろう。

さて、このツイートを発見した私はうまいこと言ってやろうと「恥の多い人生でしたので、恥をかくことを生業にしています」と返した。即座に書いたにしては趣深いではないか。人間失格の書き出しとひっかけているのだ。
このタイミングで受付に呼ばれ、書類を受け取る。家に帰ろうと事務所を出た瞬間に脳にビリビリと電流が流れる。

まてよ。人間失格の書き出しはこれであっていたかしら。Googleで検索した。正しくは 恥の多い‘‘生涯‘‘を送ってきました だった。やってしまった。大きなミスである。うまいこと返したつもりでそれが間違っていたというのが何とも恥ずかしい。いや、待てよ。「恥の多い~」で始まる文章を間違えることでさらに恥をかく。なんだかめちゃくちゃ計算し尽くして書かれた文章だということはできないだろうか(いや、いえない)。

あーあ恥だ恥だ。耳に心と書いて恥。耳から入って心の臓を締め上げる。

と、なんだかうまいことを言おうとしたが、わけわからんことを言ってしまった。これもまた恥。旅の恥はかきすて。人生を旅に例えるのならば、恥は死ぬまでかき続けなければいけない。何かの才能があるわけでない私は恥をかき続け、その恥をみんなに見て笑ってもらうことで生きているのだ。

今日面白いと思ったことは「私の書く文章はうるせえということ」だ。

こんなつらい人生。ここに空き缶を置いておきます。