県立精神医療センターへの入院前診察

前回の記事では、TMSについて触れました。

私のかかりつけ医にTMSの治療を受けたいと申し出ると、県立の精神医療センターに紹介状を書いてもらえました。
私は自分で電話をすることが難しいので、主人にセンターへ初診申し込みの予約を取ってもらい、先日行ってきました。

ホームページには事前に紹介状を送付する旨が書かれていました。
しかし、主人が電話した際に話が通っていたらしく、当日受付に紹介状を出すだけで診察してもらえました。
ちなみに、介助人と一緒の来院でないと認められないとも書かれてました。
当然、私は主人に付き添ってもらいました。

最初に問診票を書き、順番を待つこと数分。
初診故なのか専属の案内係が付き添ってくださり、診察室のさらに奥の部屋に通されました。
そこでは、看護師のような方と私たち3人だけで、詳細な問診が行われました。
具体的には、幼少期の発育についてや病気の発症の経緯について、他にも現在の様子まで、かなり事細かく質問されました。
私は上手く他人と話すことができないので、主人に通訳してもらいながらの会話でした。

次は、お薬手帳の確認です。
病歴が長いので2冊に渡っているお薬手帳を渡すと、病院の方が手元のノートパソコンに今までの投薬履歴を全部打ち込んでいました。
その間沈黙が続き、どうしてもソワソワしてしまい、耐えきれなかったので、一度トイレに行きました。

本来であれば初診はこれで終わりで、再度入院前に別日でTMSの適性検査が行われるはずでした。
しかし私の場合は、午前中からの来院であったことから幸い時間があり、検査も同日に受けることになりました。

先程の案内人の方が再び入室し、検査の案内をしてくださいました。
病院の方は、自分からも告げたのですが問診中適切に私のことを観察しており、私がかなりの聴覚過敏を患っていることを把握してくださっていたので、対策用に持ち歩いているノイズキャンセリングヘッドホンをつけての移動を案内の方に指示していただきました。

最初の検査は、心理士によるHAMD(ハミルトンうつ病評価尺度)のテストです。
別室に移動し、これは付添人なしで心理士と1体1での対面になりました。
そのため、かなりの緊張で身体が震えていました。
ちなみに、テスト用の部屋には、何故か手洗い場がついており、不思議に思っていました。後々考えると付添人なしで知らない人と2人なんて人によってはかなりのストレスになり、どのような身体か症状が現れても良いように対策しているのだと考察しています。
HAMDのテストには体感ではかなり時間がかかったように感じ、終わった頃にはどっと疲れていました。
ちなみに、HAMDの点数は教えてもらえませんでした(話ができないので、質問もしていません)。

その後は再び部屋を変え、処置室で採血です。
勉強不足なので、何故TMS治療に採決が必要なのか、私にはわかりませんでした。

最後に案内されたのは、レントゲン室とCT室です。
レントゲンは胸部と腹部、CTは頭部の検査でした。
やはり私には、何故レントゲン撮影が必要なのかわかりませんでしたし、それを質問する勇気もありません。

以上で全ての検査は終わりです。

全てが終わったのは、病院の予約時間から4時間後でした。
会計前に入院の手引きの説明と、入院する病棟の案内のパンフレットをいただき、終わりです。
TMSの適性があるかどうかの説明は一切ありませんでした。
しかし、自然な流れで入院案内の冊子を貰ったことから、適性があると判断されたのだと思っています。

入院状況はかなり混雑しているようで、私の他にも病室が開くのを待っている方がいるそうです。
目安として1ヶ月後に入院の案内が出来そうだとお話があったので、現在は空き室待ちといった状態です。


前回の記事の通り、TMSは100%完治するという保証があるわけではありません。
しかし、プラシーボも含めて、現状よりは良くなると、私は信じています。
鬱病が少しでも良くなったら、今まで諦めてきた資格の勉強や、その他様々なことを思う存分やりたいです。

今はただ、寛解を夢見て、治療を待っています。