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イスラーム発祥の地サウジアラビアのメッカで食べたヒジャーズ地方の郷土料理サリーグ (ヒジャーズ料理/サウジアラビア料理/アラブ料理)

Bahargul

イスラーム発祥の地であるサウジアラビアのヒジャーズ地方

映画「アラビアのロレンス」に出てくるヒジャーズ鉄道が有名なので、どこかで聞いたことのある名前だと思った方も多いかもしれませんが、ズバリそのヒジャーズです。

アラビア半島の紅海沿岸を大きく南北に分けた、北の部分のエリアをヒジャーズと言います。サウジアラビア北西部にあたります。

(さらに南は、山岳地帯のアスィールと平野地帯のティハーマに分かれます。)

ヒジャーズ地方にはイスラームの二大聖地(メッカメディナ)があり、イスラームの歴史にとって、とても重要な地です。

メッカ預言者ムハンマド(صلى الله عليه وآله وسلم)の生まれの地で、カーバ神殿があります。

全世界のムスリムはカーバ神殿の方向に向かってお祈りをします

ムスリムは、預言者ムハンマド(صلى الله عليه وآله وسلم)の名前を口にした時に、敬意を払って、「صلى الله عليه وآله وسلم」(Salla llaahu alayhi wa salaam)と続けて言います。

「彼に平安あれ」と言う意味で、「عليه السلام‎」(Alayhi ssalam)の方がよく聞かれます。

開放的で多様性のあるヒジャーズ文化

ヒジャーズの最大都市はジッダ(サウジアラビアでは二番目に大きい)で、メッカにはプライベートの空港しかないため、海外から巡礼に来るムスリムの多くが空路で入る場合に利用する空港はジッダの空港となります。

観光客に人気のジッダ旧市街(アル・バラド)

車を飛ばせばジッダから1時間位でメッカに着くので、東京と成田のような距離感でしょうか。車を飛ばして成田に行ったことがないですが(笑)

ヒジャーズ文化は海に面しており開放的で、また、多種多様な民族が集まって出来た多様性のある文化です。

ヒジャーズで実際に話したのはイエメン人、アフガニスタン人、チュニジア人、エチオピア人、エジプト人、インドネシア人、インド人、バングラディッシュ人、フィリピン人ですが、他にも覚えているだけでパキスタン人やスーダン人も見かけました。

その他にもシリア人、レバノン人、スリランカ人等もいるはずなので本当に色んな人種の集まる国際的なエリアです。

特にジッダとメッカは外国人労働者や移民の割合が高いので、皆ローカルの人たちは外国人に慣れていて、旅行者だとわかるとよく「ウェルカム!(ようこそ)」と言ってくれました。

また、顔はどう見ても東南アジア系やアフリカ系なのに、サウジアラビア国籍の人も多くいます。

数十年前はサウジアラビア政府も規制をしていなかったので、中には巡礼に来たムスリムで、帰国せずにそのまま住み着いている人たちもいます。ジッダ旧市街アル・バラドには不法市民も多くいます。(かと言って治安が悪い訳ではないのでご心配なく!)

木製の格子窓が可愛いヒジャーズ建築

ヒジャーズ文化の中で、私がとても好きになったものの一つに、ヒジャーズ建築があります。

建物の上層階にある、木製の格子模様の出窓であるマシャラビーヤ(Mashrabiya, مشربية)が特徴的です。

マシャラビーヤは少しずつ形を変えてイスラム文化圏で見られる建築様式なのですが、どこが起源かはっきりとはわかっていません。

今回、主にジッダとメッカでたくさんマシャラビーヤの写真を撮ったので別の記事でまとめて紹介したいと思います♪

メッカのレストランでサリーグを実食

有名なヒジャーズ料理であるサリーグ(Saleeg, سليق)をご紹介したいと思います。

メッカや、さらに、メッカから100キロ弱の所に位置するターイフで特に人気があります。

サリーグの作り方は簡単で、まずお肉をブラックペッパー、カルダモン、玉ねぎと一緒に茹でてスープを作ります。

サリーグは基本チキンですが、羊(や牛)もあります。

チキンと玉ねぎを取り出し、チキンにバターを塗り、塩と胡椒をふりかけておきます。

今度は出汁にお米を入れて、お米を炊きます。お米はエジプト米か、ない場合はアメリカ米がいいです。バスマティ米のような長くてパラッとしたお米ではお粥になりにくいですからね☆

バスマティ米

と言っても日本でアメリカ米を使っている人はかなりレベル高めだと思います(笑)

でも、エジプト米は短めで、日本米に少し似てるので、家で作る時は普通に家にあるお米でいいと思います!

ドロッとしたお粥のようになったらミルク、バター、塩で味付けします。

さらにお米に火を通しつつ、テーブルに出す直前にチキンをオーブンで少し焼いて表面をカリッとさせます。

サリーグはもたっとしたお粥のような感じなので、出される時は底が深くないプレートのお皿で出されます。そうするとチキンが沈み込まないからです。

最後にオーブンでチキンを焼いた際にプレートに残っているバターをかけ、チキンにギーを塗って完成です。

サリーグは、アラブの炊き込みご飯(これも軽くはないです)の方がまだ軽いと思えるような結構重い料理で、トマトソースがありがたかったです(笑)

サリーグにはアラブ版サルサソースのような少し辛いトマトソース(DaggusソースやShatta、イエメンではSahawaqと呼ばれる)が付いてくるのですが、とてもお腹が空いていて写真を撮り忘れてしまいました。

マンディカブサなどアラブの炊き込みご飯にもよくついてくるトマトソースで、下の写真の右側の小さいソースです。

これはナジュラーンで食べたマドフーンです

大体トマト、玉ねぎ、パクチー、レモン、塩、ブラックペッパー、オリーブオイル、赤唐辛子等で作られています。

イエメンではSahawaqは結構たっぷりで、ドバイでスーダン人のお友達の家でマンディを食べた時には、「マンディはこのソースがないと始まらない」と言っていたので、このソースが好きなのは私だけではないはず。

が、サウジに関して、いつも「その主食の量に対して、そのソースの量は少なすぎだろ」と思ってしまうのは私だけでしょうか(笑)

また、サリーグをイタリア料理のリゾットと比べる人がいますが、リゾットはお米の芯があることもありますが、サリーグはもっとお粥に近いです。

他に、辛みが薄いタバスコのようなソースがついていたので味変しまくりました。

個室だったので、恒例の、食べた後ものんびりタイムを過ごします♪

店内も内装が凝っています。

こちらはレストランの個室の窓から見えた景色です。

メッカは山に囲まれていて(囲まれているだけでなく、メッカの中にもたくさんあります)、ホテルからレストランに行く時もトンネルを通って行きました。

メッカはイスラム教徒でないと入ることは出来ませんが、ジッダにもサリーグを食べられるレストランがあるのでぜひ食べてみて下さい☆

メッカ旅行記についてはこちらをどうぞ♪


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