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ふらり寄るバーと、Maiden Voyage

慣れてくると、バーなんて、ふらっと行くもんです。

ラフな格好の人もいれば、作業着で来る人もいます。
仕事帰りに何人かで、建築系なのか土木系なのか作業着でやってきて、大声も出さず仕事の話をして、バンバンおいしいお酒を飲んでビシッとお金払って帰る人たちを見ると、同じ客としても見ていて爽快感さえあります。
いいスーツ着て、酒のうんちく語ってセクハラまがいの発言をするサラリーマンよりもよっぽどいい。

なんにせよ、ふらっとなじみのオーセンティックバーに行って酒飲んでほろ酔う。とても良い酒体験です。
ただ、時と場合によることもあります。

ちゃんとしたバーに行ったことのない若い女性、を飲み会の二次会とかでバーに連れて行った結果、あまり楽しくなさそうな感じで、結局「初めてバーに行くときは、もっとちゃんとしていたかった」という印象を持たれてしまった、ということが、私自身、何度かあります。

男性的世界観では、バーに行くのはTシャツ短パンでもいいかもしれないのですが、バー未体験の女性は、ジーンズやパーカーで初めてのバーに行きたくない、という気持ちもあるかもしれません。
そして、彼女たちは目上・年上の人に誘われたら、断ることもできません。
そして気持ちの面では、残念なバー初訪になってしまうのです。これは、お酒を愛するものとしては失格ですね。
「逃げるは恥だが役に立つ」でも、サプライズのために高級レストランを予約してみくりさんに恥をかかせるシーンがありましたが、アレと似た、残念な男性主観です。

若い女性と飲むとき急に店を選ぶなら、素敵な居酒屋にしましょう。
どうしてもバーに顔を出したいなら、バーに行くことを事前に告知しておきましょう。そうするときっとそれなりのおめかしと心の準備が出来て、良いバー初訪に立ち会えるかも知れません。

と、うんと若いときの自分にアドバイスしてあげたい気持ちでいっぱいですが、そういう感覚は経験積んでやっと気づくものなので、どうかご勘弁を。

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