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『2157年の僕とわたし」3分で結末よ~(3月8日女性デーネタ)

『神様、わたし、来世はもう恋愛懲り懲りです!』
って、君、願ったよな。」
「確かに。だ、だから、こうなったの?」
わたしは膨らんだおっパイとそれから下半身を見た。トホホ。
「それに前世では鬱、鬱、鬱で悩んだ時期があったでしょう。それで見事それを克服した!おめでとう㊗㊗㊗🎉だからね、今世はセロトニン優等生だよ。ビタミンDも少ないタイプだったでしょう?これもおめでとう、見事に豊富だよ。
多少神経質傾向は高いけどね、それはじきにうまく扱えるようになる。なにせ人ってのは、快適ばかりを追求するとろくなことはないからね。」
「快適を追求してもいつだって、不快はやってくるわ。だからそんな心配せずに、快適な方向をできる限り選択する、それが私のやり方よ。」
「それはご好きにどうぞ。この世を進むのは、あなたなのですからね。
しかしメンタル安定、おめでとう!」
「おめでとう、おめでとうって・・・。」わたしは再度身体を見た。
「とは言ってもセロトニンについて言えば純系ではなくヘテロ型ね、辛うじて1つ、セロトニン受容体多め遺伝子プレゼント🧬二つにはいたらなかったってことだよ。まぁ、前世明るくあろう、楽観解釈達人であろうと努力したたでしょう?!それを観た4次元の輪廻転生担当の神々たちは、『ひとつぐらいつけてあげなさいな』と。水色の龍神がとくに推薦していたよ。」
「龍神さん、今でも好きよ。ありがとう。ねぇ、妙にルックス良いよね、これは?.」

「自己受容に励んだよね?コンプレックスかあった。喪失もあった。それを受容しようと、まぁ自らを慈しみありのままを愛することを習慣づけてたでしょ。その結果の必然。あぁ因果応報。梵我一如。」

わたしはあらためて今世の25歳までを振り返った。私か僕がどのように自分を呼んだらいいのかも分からぬまま、
人様からは、
「天女のようだ。」
「み仏のようだ。」
などと称される。ルックスを褒められる事は正直好きではなかった。はじめはそれなりに嬉しかったのだが、褒められなれたのかそれしか見ていないと思うようになっていったのか、自分の価値は他にあると反抗心でも芽生えたのか、大して嬉しいとも思わない日がやってきていた。むしろこのように生まれたことに意味はあるのだろうか、などと自問している。意味など、子供会の宝さがしのように探せば見つかるように設置されているわけではなく、
納得がいくようにどこからともなく見つけ出すだけのはなしなのだが。

「自己受容するときれいに生まれるよ」
と説法する気もないし、こうして両具に生まれたことにまだ意味も答えもみいだせていない。
 それで、わたしは男なのか、女なのか?!
あぁ、もうどちらでもよいではないの。そんな時代ではとっくにないのだから。
人には男性性と女性性とがある、見かけは男性でも女性らしさに溢れる人もいる。
もう女性だの、男性だのいいではないの。

ここで話を終えたいところだけど、心外な事が起こった。
 わたしはかつて前世で3各関係に悩みに悩んだのだった。随分と罪深いことをしたと自己批判が絶えなかったこともあった。だから恋愛などこりごりで仕事に生きると決めたのだったし、
こんな風にうまれてそれなりに解決をしたと思ってきたのだけれどもまぁそれはわたしの見当違いだったというわけだ。

 なぜって今や男性からも女性からも声をかけられるという始末。あぁ、この世に恋以上に楽しいものはないし、
恋ほど人を狂わせるものはないともいう。恋はときに歓喜と死にも至る絶望さえもたらすとも言う。今でもそれをウェルテル現象と呼ぶのよ。ゲーテはこの時代も不滅ね。
そしてわたしは2157年の今、
三角関係ならぬ八角関係の中にからみとられている。

 一体全体ここから何を見いせばいいというのだろう。

「解決しきっていなかったからだよ。」
「何度生まれ変わったって、地上にいるうちはカルマを引き継ぎ、また生むものさ。
どんな状況でも受け入れ人生を楽しむ冥利に生きることであらせられるよ。」

チャンチャンこ

女性デーらしいので☆☆☆

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