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【編集後記】声がね、聞きたいのかもしれないです。

おかげさまで、毎月何人か、当サイトBadCats Weeklyでぜひ書きたいと応募してくる方がおられる。ありがたいことである。

そうは言っても予算や掲載枠の都合もあって、心苦しいのだけれど、全員に執筆をお願いすることはできない。どうしても選別しないといけない。その点において、ここ半年くらい、ちょっと似たような傾向が続いているので、今日はその辺りのことを書いてみたい。

まず皆さん、巧い。文章が。まあ、たいていはすでに売文で銭をもらっている方が応募してくるので、そこは大前提なのだろうけど。それでもやっぱり巧い方がごろごろしているなあ、とあらためて思う。

けど、あんまり声が聞こえてこない。

巧いのだけれど、借りてきた言葉に書かされているような。プラットフォームが決まっているような。自分から出てきた、自分で選んだ言葉を綴っているんじゃなくて。

私が惹かれるのは、自分の声を持っている書き手さんだ。当サイトですでに書かれている方たちは、皆さんそれぞれの声を持っている。一応翻訳という仕事で十五年以上、日々文章と向き合ってきているので、その辺りの眼識は悪くないはずである。でないと食えないし。今ここで各ライターさんの魅力紹介コーナー!を始めてもよいのだけれど、紙面も時間も足りなくなりそうなのでやめておく。

当サイトを立ち上げた理由は色々とあるけれど、そのうちのひとつは、何かと縛りが多いであろうライティング業界において、自分の好きなことを、自分の好きなように書ける息抜きの場を提供することだった。

だから、そう。もっとコトバと戯れていいんですよ、うちでは。“コトバと戯れる読みものウェブ”ですので。

もっと声を聞かせてくれてよいのです。はい。

あ、もちろんこれは当サイトでは、という断りの上での話であって。求められる文章、好まれる文章ってやつは、メディアやプラットフォームによって異なるわけでして。

ちなみに最近一番でっかい声が聞こえてきた、新しいライターさんの記事はこちらです。

当サイトの元祖声がでかい人のコラム。今やすっかり売れっ子ラノベ作家。

編集長が今一番グッときているエッセイ。言葉のリズムが心地よい。

よかったら、ついでに編集長のエリンギの話でも読んでください。


これもう猫めっちゃ喜びます!