書評 あなたに褒められたくて 不器用、ですから
五十路のおじさん、ばっどです。
あなたに褒められたくて
高倉 健
すでに没後10年。
ザ・映画スターという感が強い高倉健氏のエッセイ集。
この本の凄いところ。
言葉遣い。すごい、丁寧なんですよ。
ぞんざいさが微塵も感じられない。
書いてある内容は一部、相当に「ヤンチャ」だったりもします。
今やって明らかになったら問題になっちゃうようなこともありますが。
それでもなんというか、品がある。ちがうな。
真面目、か。
何もごまかさないし、人をぞんざいに扱わない。
そういう雰囲気がプンプンするわけです。
子供時代も、若手俳優時代も、歳なりのヤンチャはしてるんだが、根が真面目、そんな雰囲気が伝わってきます。
読み終わると落ち着きますし、少なくとも嫌な気持にはならないと思います。
ちょっと気分を整えたいときに、すごく良い本じゃないかと。
今回は目安文字数の半分。
400字くらいですけど、それでも言いたいことは全部書けちゃった気がします。
そういう本なんでしょう。
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