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伝わる文章とは?その12「読点の使い方(2)」

前回の続き。

文が一定の長さを超えたときも「、(読点)」は必要だ。「一定の長さ」っていうのが曖昧で申し訳ないのだけれど、私の場合は30音節くらいを目安にしてる感じ。

ヘッドホンで音楽を聴いていた彼は彼女に話しかけられたことに気づかなかった」って書くと読みにくいので「ヘッドホンで音楽を聴いていた彼は、彼女に話しかけられたことに気づかなかった」にする。この文は全体で41音節、最初から「、」までは19音節で、「、」以降は22音節だ。

彼はヘッドホンで音楽を聴いていたので彼女に話しかけられたことに気づかなかった」みたいに言い方を変えてもいいけれど、これだと40音節以上になる。やはり「彼はヘッドホンで音楽を聴いていたので、彼女に話しかけられたことに気づかなかった」みたいに区切りを入れたい。

逆に「、」が多すぎる文章も読みにくい。「ヘッドホンで、音楽を聴いていた彼は、彼女に、話しかけられたことに、気づかなかった」なんて書くと、ぶつ切れ感がハンパない。「1つの文に読点は2つまで」と心掛けよう。

このルールと先述の30音節の目安を合わせると、1つの文章の長さは最長で90音節前後ってことになる。実際、そのくらいの長さが限界じゃないかと思っている。

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