伝わる文章とは?その14「伝わらないときは伝わらない」

なんだか身も蓋もない話で申し訳ないが、どんなに正確な文章を書いても、どんなに表現を工夫しても伝わらない文章は伝わらない。もちろん、誰にも分かってもらえないっていう意味じゃあなくて、その文章を理解できない人、理解しようとしない人というのが一定数いるのだ。

その2「共通認識が大切」でも書いたのだけれど、読者を想定して書いた文章でも、閲覧を自由にしている限り想定外の人が読んでしまう可能性は残る。男子校の出身者に向けて「男子校あるある」を書いたらウケるのだろうけれど、男子校ってのがどういうところか想像もしたことがない人にはチンプンカンプンっていうことも起こり得る。

自分がどんな意図で書いたか、何を伝えようとしたかなんてのは読む側にとっては関係ない話。世に出してしまった文章は、読む側によって自由に解釈される。人の好みや考え方は千差万別だから、ある人は楽しんで読んでくれた文章でも、人によっては物凄く不愉快になるかもしれない。

文章を世に出すってことは、少なからず自分の頭の中を世間に晒すことになる。それが絶賛される可能性もあるけれど、意図せずに傷つけてしまった人から人間性を全否定されちゃうリスクだってあるのだ。

ネットに記事を公開する人は、それだけの覚悟と責任を持つべきなんだろう。誤字脱字だらけの記事を公開して恥をかくのは自分なのだ。

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