店舗からホットドッグが消えた!優秀賞に選ばれたイーゼル
みなさんはホットドッグは好きですか?😊
私は大好きです✨
もともとパンが好きなのですが、
その上にジューシーなソーセージとピクルス、
マスタード、ケチャップが乗ると最強です🌭
そんなホットドッグ好きな私に、
ある依頼が舞い込みます。
「ばーこしくん、いつも悪いんだけど、
ホットドッグのイーゼル描いてくれないかな?」
いつもの店長と目つきが違いました。
真剣な目で依頼をしています。
おそらくこのホットドッグは、
タリーズで大勝負をかけた商品なのでしょう。
それもそのはず。
私がタリーズでアルバイトをしていたのは、
15年前のことです。
この頃のタリーズの知名度はそこまで高くなく、
お客様が「TULLY'S」を読めず、
「チュリーズ」と言われることも多かったです。
個人的な感覚ですが、
他のコーヒー店よりも、
ホットフードの分野で出遅れている印象がありました。
店員同士でも話題に出ていたので、
タリーズで働いている多くの人は、
同じ感覚だったのだと思います。
そんな状況の中でのホットドッグ販売ですから、
気合いが入ってないワケがありません。
というわけで、
今回はイーゼル第7作品目について、
ご紹介しようと思います。
前回の記事はこちらです。
早速、
発売前のホットドッグの説明書を読みます。
———なるほど。
販売するのは、
スパイシーなトマトソースの「チリドック」と、
ピクルスで甘酸っぱい「プレーンドック」
という2種類のようです。
ん?
ここで気づきました。
———これ、フランスパン?
柔らかいパンではなく、
フランスパンのような硬いパンだったのです。
これは絶対美味しいやつです。
そこをアピール材料として描くことにしました。
ポスカで描くこと、約4時間。
ついに完成しました。
ホットドッグのイーゼル
当時、7作品目でしたが、
我ながらすごい上手に描けました。
「ピリ辛」と「シャキ甘」は、
私が考えたキャッチフレーズです。
ギザギザ吹き出しと
丸っこい吹き出しで描き分けていて、
違いが分かりやすいよう表現しています。
また、アピール材料のパンの硬さも、
質感を上手く表現することができました。
しかし、
このイーゼルが大変な事態を引き起こします
ホットドッグ発売初日、
早速、イーゼルを店舗の外に飾ります。
一緒のシフトだった店員から、
「え!これ描いたの?!すげ〜!」
と褒められて、ちょっと上機嫌です。
イーゼルは描いてから、
褒められる時が至福の時なんですよね✨
しばらくすると、
お客様が来店されました。
「ご注文お決まりでしたらお伺いします。」
「あの〜。
外にあったホットドッグお願いします。」
お?
店舗の外に飾ってから、
ものの数分のことでした。
それからも、
来店されるお客様が次々と
ホットドッグを注文されました。
イーゼルの宣伝、大成功です✨
幸先の良いスタートです。
その日は嬉しい気持ちで勤務を終えました。
ちなみに、
私もこのホットドッグを食べてみましたが、
結構美味しかったです😊
個人的には、
ピクルスのほうが食感含めて好きでした。
長時間のシフトの時は、
軽食としてよく食べていましたね✨
それから数日後のこと。
再度シフトに入ることになりました。
この日は、
ホットドッグを販売して、
初めての週末です。
早速、注文が入りました。
お持ち帰りで、ホットドッグ4つ!
ホットドッグを作ってる店員が、
奥の方から顔芸と二本指🤞で辛さを伝えてきます。
翻訳するに、
(ちょ!w
この店舗、2つずつしか焼けないって!w)
大変そうです😂
家族連れのお客様も増え、
平日と比べて、
ホットドッグの注文が爆増したのです。
週末のシフト体制は基本的に5人としていました。
レジが2人、
バリスタ(ドリンク作る人)が2人、
清掃(店内&食器洗い)が1人。
が、人手が足りなくて、
清掃担当が、
付きっきりでホットドッグ焼いてました。
忙しすぎて、
テンションが上がってしまった同僚からは、
「おい、ばーこし、
お前のイーゼルのせいだぞwww」
店員からもからかわれる始末です笑
その日は予想を上回るご注文をいただき、
店舗からホットドッグが消滅しました。
それからというものの、
しばらくは、
ホットドッグフィーバー期が到来しました。
朝の勤務時には、
ホットドッグの仕込み準備が、
義務付けられたほどでした。
実際の売れ行きとは関係ありませんが、
店長に突然呼び出され、
封筒を手渡されました。
「おめでとう!」
イーゼルコンペティション優勝
5作目に続き、7作目でも、
コンペティションで優勝したようです。
中には優勝賞金の1万円が入っています。
私が勤めていたタリーズは、
フランチャイズ経営でした。
同じフランチャイズ経営の15店舗内で、
定期的にイーゼルのコンテストを開催しており、
本人が知らない間にエントリーしてて、
優勝できたとのことでした。
エントリーしたことを教えてくれないので、
突然呼び出されると身構えてしまいます笑
5作目のお話はこちらです。
お時間があれば読んでみてください😊
いかがでしたでしょうか。
イーゼルのちからってすごいですね😆
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