1926年製「ヴィクトローラ・クレデンザ」。この“蓄音機の王様”で78rpm(SP盤)を再生。その動画と連動し、大切にしたいクラシック音楽の魅力に迫ります。
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2021年5月の記事一覧
クレデンザ1926×78rpmの邂逅 #64~クレメンス・クラウス/ウィーン・フィルハーモニー ブラームス『交響曲第3番 へ長調 作品90』(1930年1月)
この記事は今回、ブラームスの『交響曲第3番』をクレデンザ蓄音機で再生、動画化するにあたり、以前この音盤の電気的再生の動画やクラウスの『天体の音楽』(Jos.シュトラウス)の動画を紹介する際にしたためた文章を再構成したものである。 クレメンス・クラウスクレメンス・ハインリヒ・クラウス(Clemens Heinrich Krauss, 1893年3月31日 - 1954年5月16日)。 ウィーン宮廷歌劇場のソロ・バレリーナの私生児(父はウィーンの資産家と言われている)として生ま
クレデンザ1926×78rpの邂逅 #57~初演者 ギッタ・アルパールが歌うレハール『この世は美しい』より『哀れな心よ答えて』
ベルリンの歌姫 ギッタ・アルパールギッタ・アルパール(Gitta Alpár, 1903年2月5日 - 1991年2月17日)はハンガリー出身で、最初はドイツ、そしてアメリカで活躍したソプラノ。オペラ、オペレッタ、そして映画にも進出し、女優としても成功した。 ブダペストを皮切りにベルリン、ウィーン、特にベルリン国立歌劇場で音楽総監督エーリヒ・クライバーにも愛され、モーツァルト、ロッシーニ、ヴェルディなどをレパートリーとした。 ギッタはユダヤ系ハンガリー人であったため、ナチ