
1926年製「ヴィクトローラ・クレデンザ」。この“蓄音機の王様”で78rpm(SP盤)を再生。その動画と連動し、大切にしたいクラシック音楽の魅力に迫ります。
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クレデンザ1926×78rpmの邂逅 #110~アーチー・カムデン モーツァルト『ファゴット協奏曲 変ロ長調 K.191』(1926)
モーツァルトの『ファゴット協奏曲 変ロ長調 K.191』が好きだ。 時期的にはヴァイオリン協奏曲諸作と同じ頃、1774年6月4日にザルツブルクで完成しており、モーツァルト18歳の作品だ。 フランス風のギャラントな様式で書かれ、優雅でありながらファゴットの特徴でもある音の跳躍やハイ・バリトンを思わせる柔和で豊かな音、そして何処か飄々とした曲である。 晩年の作『クラリネット協奏曲』とカップリングされることも多く、結果的に多くの音盤がこれまでリリースされてきた。 ウィーン流派の