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リキ、12才。

2022年12月2日。
この日をもって、我が家のリキが12才になりました。

流石に10才を超えたあたりから、「来年の誕生日は無事に迎えられるかな」と毎年思うようになる。
そして誕生日を無事に迎えることが出来ると、嬉しくもあり、ほっと胸を撫で下ろす気にもなり、そして「来年もどうか誕生日を元気な姿で祝えますように」と願う。

犬や猫が若かったころは、「来年」が来るのが当然だった。
ヒトと同じだ。
来年はまた、誕生日がやって来ると当たり前に思っている。
ただ「若い」というだけで、保証があると感じてしまう。
もちろん、我が家の子供たち(犬と猫)はそんな子ばかりではない。
今は亡き犬の風太のように、保護したときにはすでに心臓がやられていて獣医師から「いつ発作が起きてもおかしくない」と言われていた子もいたし、猫の鈴のように先天的な障がいや免疫不全を抱えた子もいる。

「若いから安心・若いから未来がある」と信じられるのは、「健康」が伴っていた場合だ。
若くとも病弱だったり、疾患を抱えた子はやはり未来を心配される。

リキが今12才となり、わたしは来年リキが13才となる日が来るのを、ただ楽しく待つという事は正直できない。
「どうか、どうか、頼みます」
そんな気持ちで、リキの13才を待つ。

12才と言えば、人間の子なら赤ちゃんが小学校6年生になり、来年は中学校に上がるというほどの年齢だ。
それだけの時間を共に過ごしてきて、「ただの犬、ただのペット」と思えるはずがない。

どうか、なにとぞ、頼みます。

この子を、この世に長くいさせてあげて下さい。

この子の生きる姿を、一分一秒でも長くわたしに見せて下さい。

共にいさせてください。

わたしの大切な子なのです。

わたしよりも先に旅立つのは、とうの昔に承知しております。

それでも、どうか。どうか。

すがる気持ちで、そう願う。

わたしの世界を変えてくれた、一匹の犬・リキへ
12才の誕生日、おめでとう


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