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僕は誰
空気に晒され帯びていく
口に入れた瞬間に口に纏わりつく酸味
変わったのは君か僕か
それを無常と呼んで諦念に浸る冬の夜
正解の形はどこにある
その時、その瞬間を切り取る手段は存在するのか
カップから何かに導かれるように天へ向かう湯気
それを眺める僕
その間に生じる関係性は何?
何でもよかった
誰でもよかった
これを運命などと呼びたくなかった
偶然などと呼びたくなかった
でも出会ってしまった
これは出会いと呼ばれるようなものでもないのかもしれない
ただそこに居合わせただけのこと
カップを口に近づけ一口喉に通したコーヒー
さっきより緩くなった感触をこの喉が
この喉を通じてこの僕がそれを感じていた
どうでもいいけど、僕は誰?
見ていただけたことが、何よりも嬉しいです!