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夢に見ている
この世界に存在し得るものは一体何なのでしょうか
そこには一つの問いすらも形を留めることができないのでしょうか
例えこの鼓膜が破れたとしても
その先へ行きたいと喚き散らす誰かの声を聞ききたいと願うことは
その感情は
証明できぬこの心は
心とそう呼ぶこの何かは
我思う故に我あり
なんて理屈で収まりきれないこの何かは
永遠に続く無機質な四つ打ちのリズムの中で無情にも霞行くだけなのでしょうか
だから夢に見ているのです
そんな嘆きを薄ら笑いで見ている
あなたの
その喉を切り裂き
その脳天をぶち抜き
その心臓を踏み潰し
あたり一面が血の海となり
その血の中から小さな命が生まれ
美しいメロディが生まれ
そのメロディの中で命は踊り
踊る命はいつまでもいつまでも息をする
そんな世界を夢に見ているのです
見ていただけたことが、何よりも嬉しいです!