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相対的な世界に生まれたレジスタンス

男は道端に落ちていた誰かの希望を見つけた。
優しく拾い上げて、一言「ごめん」と言った。
罪無きものが有らぬ刑を課せられて、途方に暮れて立ち尽くしている。
本当は誰もがいつだって、好きな歌を歌っていいのに。

一体、何が出来るというのだろう。
捨てられてしまった名も無き愛を掻き集めることか。
それに名前をつけて、声高らかに叫ぶことか。
限りある想像力を超えていこうとすることか。
悪にでもなる覚悟を持つことか。

耐えることない誰かの悲しい泣き声は、今も確かにこの街に鳴り響いている。
目の前に立ちはだかる姿なき亡霊に、今日も男は悩み苦しみの果てに生まれた正義を問うている。

見ていただけたことが、何よりも嬉しいです!