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poetry

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#ポエム

混濁した泡の影

退屈すぎる世界に花束を。 行方知らずの雨に愛を問おうとも、答えを失しているのだから、我此…

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靴が乾かないから

退屈な夜を超えて、辿り着く朝に向かって言う挨拶は、「おはよう」で合ってるのかな。 待って…

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満たされる喪失

満たされているのか、喪失しているのか。 豊か過ぎるが故の退屈なのか。 失ったが故の気づきな…

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outside the word

世界は、無色透明で、音もなく、ただそこにあったんだ。 そっとヘッドホンをして、好きな歌な…

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nukumorika

どんなに寂しい夜でも、誰も救いはしないよ。 また朝は来るとかさ、そんな退屈なことはもうい…

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望んだ世界

書けません。何も書けません。何も書けないということは書けました。 忘れます。全部忘れます…

last letter

君が最後に残していってくれたのは、世界の姿でした。 この世界の姿でした。 自分というものでした。 そこに立ち向かうことの無力さと、無意味さと、それを問い続ける終わりなき時間でした。 部屋の窓からは、夕焼け空が見えます。 赤く燃えています。 これを赤く燃えていると表現するのでしょう。 この空は、私の虚しさに何を齎すのでしょう。 そんな自分勝手な私を見て笑っているのでしょうか。 何をしたっていいのです。 この空に落書きをしたっていいでしょう。 今すぐ眠りについたっていいのです

吐く息と揺れたノイズ

ノイズがうるさいから 目を閉じました そしたら 口から息が漏れました その因果を探す旅に 君…

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あなたは誰ですか?

あなたは誰ですか? 私はみんなにはしーちゃんと呼ばれています 私は男です 私は173センチ…

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花束

足が濡れていました もっと早く気づくべきだったのかもしれませんが 目の前で煌々と光るネオン…

4

少し迷っています

その美しい言葉はどこで拾ってきたのでしょう あの公園の横を流れる小川の中ですか 突如吹いた…

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苦行の上に咲く花

苦行の上に咲く花に想いを馳せてみたのです それはそれは想像もしえぬ 色の無い花でした それ…

4

突き刺した夜の情景

その声を聞け 耳を痛めるその声を そこにこそ真実はあり、そこでしか在することなど出来ない …

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溶けた漆黒の夜

抜けていく力に身を委ねる その先に何があるだかとか、そんな訳のわからないことはやめろだとか、そういう、所謂、たわいもない言葉がこの両耳の周りを飛び交う その飛び交う戯れごとの間をすり抜けて、向こうが側にいこうとした時、縦に一筋の白い線が視界に映った これが何を意味するのか、それを考えることに意味はあるのか と、考えることの意味は一体 冷える足とは反比例するかのように、頬が熱くなる 概念も、言葉も、光も、色も、フォースも、感覚も、意識も、身体性も、思考も、説明のつかない欲も