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どんどん観察していくぜ

 このお休みに入ってからお医者さんに言われていることがある。すごく簡単なようで、ぼくにとってはすごく難しい。

 お休み中、気分がのらないことの方が多いでしょうが、気分がのる前に、気分がのらなくても、なにかじぶんにとって気分があがるかもしれないことをしてみてください。気分がのるのらないなどの気持ちの変化はあとからついてくるので、まずは動いてみてください。それから、何をしているときに気分が落ち込んで、何をしているときに気持ちが軽くなるかを観察してみてください。行動と気持ちは連動するので、これをしたときにこういう気持ちになるっていう傾向をつかむのが大事なので、はやかわさんにとってのそれを次回教えてください。この話を聞いて何か思い当たることはありますか。

 最近まず体の健康が大事だなと思って、ジムに行って歩いたり筋トレしたりしています。同じ場所で歩いたり筋トレしたりするのはあまり好きじゃないですが、一日の終わりは今日も一応なにかできたなという気になれるので、気が晴れます。

 体を動かすのはいいことですね。ジムはどこに行っていますか、最近ぼくもジムに行きたいと思ってるんですけど、どのジムにしようか悩んでいます。一日の終わりに気が晴れるとのことでとてもいいですね、では次は、歩いているとき、筋トレしているときにどんな気持ちになるか、何もしていない時に比べて気分は落ち込むのか変わらないのか軽くなるのか、次回来院したときに教えてください。

 わかりました、ありがとうございます。少し意識しながら取り組んでみます。

 じぶんでじぶんのことをある程度理解力がある方だと思っていたけれど、最初のワンラリー目ではまるで先生の言いたいことを理解できていなくて、ちょっと恥ずかしくなった。いまはおそらく理解できていると思うので文章におこせているけれども、先生に諭されて、なにをしているときにどんな気持ちになるのか、行動と気持ちの傾向をつかむことがいま必要なんだなということがわかった。

 通っているクリニックの先生に、毎回このひとかっこいいなと思わされる。お世辞抜きにかっこよくて、具体的にはコミュニケーションが本当に上手だ。コミュニケーションにおいてなにを上手というのかはひとによって違うと思うし、コミュニケーションスキルが高いのか人柄がいいのかはわからない。それって紙一重だし、かっこいいことには変わりない。
 これは本当にそうだなと思っていることなんだけど、こちらが不快な気持ちにならずにあるいは違和感を抱かずに会話を始め終えられるということは、相手の方が一枚も二枚もひととして上手(うわて)だからだと思う。会話の始点と終点とその間の道筋、あるいはそれらの選択肢が見えていて、その道筋を上手くたどれるように補助してくれている。上述の会話だって、「一日の最後じゃなくて、運動している最中にどういう気持ちになるのかを考えてください」の一言で伝えられるのにね、言葉や伝え方を選べるってかっこいいですね。これってみんながみんなできることじゃないと思う。

 そういえば、気分があがることを一つ見つけました。これまでは荷物が多くなるのが億劫でやったことなかったのですが、正確には一時期やってたけど荷物が多いのが嫌でやめてたことなんですが、カフェでパソコンかたかたするっていうの、これ気分あがりますね。最近までnoteはおうちのデスクトップのパソコンでかたかた書いてたんですが、好きなかっこうでお出かけするのも好きなんだろうし、Surfaceの浅めのキーボードを打つこの感覚も好きなんだろうし、読書したりスマホさわったり雑談したりたくさんの人生が同じ場所におさまっているのにも関わらず決して交錯しないこの感じが好きなんだろうと思う。
 カフェでPC作業するのがステータスだと思っているんじゃないか批判ってもはやネットにおさまらず世間でよく耳にするようになってもう長いと思うんですが、あるあるだとスタバでMac批判ですかね、あれ別にわざわざとりたてて批判することじゃないですよね。好きな場所で好きなもの飲みながら食べながら好きなことするなんて最高すぎます。読書したり勉強したりするのと何も変わらない気がします。遠い昔の受験勉強時代ですが、家で勉強すればよかったけど、図書館で勉強したり自習室で勉強したり、カフェで勉強したり友達んちで勉強したり、いろいろやりました。そういえば図書館いいですね、今度は図書館に行ってみようと思います、きれいな図書館探してみます。あとMac欲しいです、あれかっこいいですよね。ぼくはかっこいいと思います。

 きっと、ぼくにとって気分が好ましい方に動く行動を沢山見つけて、それを積み重ねていくことがぼくにとっての治療なんでしょうね。治療というとなんだか悲観的になってしまいますが、今後生きていく上での必須スキルになると思うので、ちゃんと向き合いたいですね。それではそろそろ帰りましょうか。

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