年末調整って何?(前回の続き)

年末調整とはどんなイメージですか?
おそらくこんなイメージ
「源泉徴収票がもらえて、謎のお金がはいってくるなんか得した気分になるやつ。」

これだといまいちですね。笑

ほとんどの人が年末調整というものを理解していません。

この記事でしっかり確認していけば、あなたのリテラシーは日本国民においてトップの方です。

それでは確認していきましょう。
世間のイメージ
会社が社員に対して、源泉徴収票を発行する。そして、会社が12月とか1月の給料で何かを、上乗せして還付しているという感じですね。

おそらくこの何かが還付されるという何かの部分をわかっていない人が多いです。

前回の源泉徴収される税の中で概算のものが一つだけあったと思います。
そう、所得税です。

つまり、所得税が概算で毎月天引きされていたものを、年間で計算しなおして、確定します。そうすると天引きしすぎだったとなることがほとんどなんです。
ですので、その天引きしすぎた部分を還付するというのが年末調整の一つです。

会社が行う年末調整は実はこれに加えあと二つあります。
それが、会社が税務署に対して、会社全体の給与情報というのを送っているんです。法定調書合計票という名前聞いたひともいるかもしれないんですが、法定調書合計票に給与情報や、ほかにもいろいろな情報を載せて申告するというものです。なので年末調整の一環としてこれもやっています。


そしてもう一つが、一番大変な、会社が各従業員の年収情報を各自治体送っています。極論ですが、社員が100人いて、住んでいる場所がみんな違えばこれを100箇所に送らなくてはいけないんです。これがなかなか大変です。
会社はこんなにも大変なことをやっているというのを知っておいてください。

感謝ですね!

そして大事なことなので、少し深堀すると、
会社というのは、各人の給与情報を各自治体に送ります。そして、自治体は住民税を計算して、会社に送り返します。これは5月や6月くらいに自治体から通知が来ますが、給与の厳選徴収の中で、一つだけ前年の年収に対して、かかる税金があったと思います。

そうです。住民税です!

そもそも去年のものの徴収を今払うっておかしいよねって思った方もおられると思いますがそれがここなんです。年末調整をしたときに精算されるのは所得税だけです。住民税というのは自治体が計算することになっているので、その分時間がかかります。ですから、源泉徴収する時期もずれてしまうんです。

少しごちゃごちゃしましたね...

まとめますと、年末調整とは、
1:従業員の所得税の精算(12月)
2:税務署への給与総額等の届け出(1月)
3:各自治体への各従業員の年収の報告(1月)
  →住民税の納付時期がずれる理由

ということになります。

この大変な作業は、会社がやってくれることを知っている人は少ないのではないかと思います。

会社、特に経理部の方には、年末調整の時期にはいつも以上に感謝しなくてはいけませんね...

自分が、普通に生活できている影では、誰かが自分の代わりに働いてくれているということですね。

目立たない職種ですが、経理部の方々には感謝でいっぱいです!

以上、年末調整についてでした。

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