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「玄米には毒がある!?」の真実

こんばんは。
THEONE代表の三ツ井さやかです。


玄米がカラダに良い!玄米は完全栄養食!というのを良く耳にしますよね。世代問わず、私の周りでは玄米ブームが起こっているように感じます。しかし、玄米食について調べているうちに「実は玄米は毒性がある!」って出てきて不安になったりした人がいるのではないでしょうか。本当に信頼できる情報はなに〜と戸惑う方のために「玄米」の危険性についてまとめてみました!

これさえ読めばもう安心できるはずです^^
日本のソウルフード「玄米」について、3つの毒から深掘りしていきたいと思います。


フィチン酸とアブシジン酸が毒という説!

玄米は毒があるので食べない!という方によく問題視されているのが、玄米に含まれている(と言われる)、フィチン酸とアブシジン酸です。この2つの成分が玄米否定派の人たちの間で、どんな悪口を言われているのかご説明します。


▼フィチン酸のよく言われる悪口

玄米の表皮に含まれるフィチン酸は、体内のミネラルを体外に排出してしまう!ミネラルが不足をおこして肌荒れ・体調不良などになる!しかも薄毛にもなるとか!

フィチン酸という成分をはじめて聞く方も多いと思います。このフィチン酸は「キレート効果」というものをもたらします。「キレート効果」というのは、体に良いビタミン・ミネラルなどを吸収しやすくしたり、有害物質を排出しやすくする働きのこと。そのため、玄米には強力なデトックス効果があると言われています。
しかし反対に、フィチン酸はこのデトックス作用で体内のミネラルを排出してしまうから良くない、と問題視する声も上がっているようです。

いったい何が真実なのでしょうか。真相に迫ってみましょう!

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フィチンとフィチン酸の誤解

この説について、私からまず最初にお伝えしたいのは、玄米にフィチン酸は含まれていないということ!

まさかの、ビックリですよね。笑

実は玄米の中には、フィチン酸と金属イオン(ミネラル)が結合した「フィチン」という状態で存在しています。玄米を食べると、この「フィチン」が体内に取り込まれて、胃の中で「フィチン酸」と「ミネラル」に分解されるため、そこで初めて「フィチン酸」が生まれるのです。

結果的に「フィチン酸」は発生するのですが、玄米を食べるときに元々ミネラルと結合していた「フィチン」を摂り入れるということは、ミネラルも一緒に摂取してるということですよね。つまり、分解された「フィチン酸」がミネラルを奪ったとしても、その分ミネラルを取り込んでいるため、理論上はミネラルを奪うことにならないのです。ただ、体内での反応がどう進むかにもよると思うので何とも言えない部分もあります。

そこで決定的な科学的根拠を探したところ、論文をいくつか発見しました。
たとえ「フィチン酸」が体内のミネラルを排出したとしても、普通の食生活を送っている方にとって「フィチン酸」が悪影響を及ぼす可能性は極めて低いとのこと。
ここでいう普通の食生活とは、極端にミネラル不足な方やベジタリアンの方、栄養失調の方のことを指します。
また、玄米は炊くことでフィチンの作用が弱まります。そのため尚更気にする必要はないようです。

フィチン酸がもつ健康効果?!

それよりも「フィチン酸」がもつ、健康効果に目を向けるべきかもしれません。フィチン酸の働きにより、以下のような効果があると言われています。

・ビタミン・ミネラルなどを吸収しやすくする
・有害物質を排出しやすくする
・腎臓結石を防ぐ
・結腸がんの予防
・体内の農薬や添加物などをデトックスする

などなど、ここに書いただけでもメリットがすごく多いですよね!

こんなにがんばってくれている「フィチン酸」。これからは、そんなに嫌ってあげないでくださいね(´;ω;`)
続いて、次の毒呼ばわりさん、「アブシジン酸」はどんな悪口を言われているのでしょうか▼


▼アブシジン酸のよく言われる悪口

アブシジン酸は活性酸素を発生するから食べると老ける!
ミトコンドリアにダメージを与えてしまう!サビる!

アブシジン酸もひどい言われようです。この「アブシジン酸」は、植物が発芽することを抑える発芽抑制因子として知られています。
しかしアブシジン酸について調べてみたのですが、人体にとって悪影響があるという論文は見つかりませんでしたので、こちらはニセ情報な可能性もあるなと個人的に解釈してます。
ついでに言うと、玄米に含まれるアブシジン酸はアボカドの1/30以下です。玄米否定派だけどアボカドはよく食べる人が多いイメージだったので意外な発見です。また、アブシジン酸の弱点は熱ですが、玄米は加熱した状態で食べるのでこの観点からも問題ないかと思います。

「アブシジン酸」は、糖質をコントロールして、血糖値を安定させてくれる働きがあることも分かってきたようです。もしかして「アブシジン酸」もそんなに悪者ではないのかもしれません。^^


念の為、レクチンについても

「レクチン」とは、タンパク質の一種で植物が身を守るための物質ですが、一説によると人間が食べると人体に悪影響を及ぼすのだとか。

いきなり結論を言っちゃうと、いろいろ探してみましたが、レクチンがもたらす悪影響に関する論文や科学根拠は見当たりませんでした。

そもそもレクチンが悪かったとしても、玄米は浸水して炊いて食べるので影響はかなり軽減されてると思います。あと、玄米がもたらす健康効果の論文と、レクチンの論文の数を比べても明らかなのではないかと思います。こんな沢山の研究で明らかになっている健康食材を食べないなんて勿体ないと思うはずです。
特に海外では、「レクチンフリーダイエット」というものが少しブームになっているようですね。ちなみにレクチンフリーでは、アボカドを食べることを推奨していました。アブシジン酸的にはアウトだけど、レクチン的にはオッケーなのでしょうか。こういう何かに偏るダイエットブームはあんまり信用していないのですが・・。

あともう1つ心配なのは、レクチンフリーで食べるべきでないと言われている食材の中に、健康効果が高いものが多く含まれてたことです。これらを他で補充できる方は良いですが、個人的にはこういう科学的根拠がないダイエットブームは全く信じていないので、私は好きなものを食べます(笑)(アボカドも好きなので食べますよ♡笑)


以上、玄米の「毒」についての3つの視点からまとめてみました♪
フィチン酸、アブシジン酸、レクチンの噂でちょっと可哀想な「玄米」ですが、玄米の健康効果やダイエット効果の論文は、探せばたくさん出てくるので興味あれば是非探してみてください♪

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結論:玄米は食べるべき!
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私は玄米を毎日食べていますが、
・玄米の選び方
・炊き方
・食べ方
にもオススメがありますので、またこちらについても需要あればまとめようと思います。

それでは本日はこのあたりで、
読んでくださってありがとうございました^^



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