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最高にかっこいい写真の裏には、泥くさい努力がある

まずはこちらのページをみてください。

かっこよすぎじゃないですか。トップにある写真が。
私初めて見た時「うわぁーなんだこれー!」って一人で声上げましたよ。誇張じゃなく。


あふれる疾走感。飛び散る水飛沫。
ファミリーの最高に楽しそうな顔。
どこをみても100点以上のクオリティの、神写真。

それと同時に思うわけです。
撮影ディレクションした広報は、神だなと。

私のお仕事は、こちらのホテルの広報。
PR用の撮影のディレクションをしています。
どんな角度から、どんな表情を、どんな明るさで撮るのか。
そういうことを、試行錯誤しています。
けして自分で撮りはしないけど、こういう写真を作りたい!と決めて、撮影までの下準備をする仕事です。
星野リゾートには、各施設ごと(該当しないところもあります)に広報がいて、PR用の写真撮影の調整をしたり、上記ページのようなプレスリリースを書いたりしています。

んで、同業の視点で、改めてこの写真を見るじゃないですか。

すごいんですよ。
思い切りがすごい。

この水しぶき、結構スピード出さないとあかんですよ。
モデルさんに、このくらいの勢いでお願いします!って伝えてるわけですよね(アクセル踏み切ってください!とか?)
そして、車と水しぶきの位置も完璧。
これだけ水しぶきが飛ぶということは、車の前にある水溜りもそれなりに深いはず。計算され尽くした画角です。

さらにさらに、他カットもかっこいい。

まず、顔が最高。
ずぶ濡れになることを楽しい!と心から伝える表情。


このページで使われている写真の画角は3パターン。


それぞれに水しぶきが飛んでいることから、最低でもこの水溜まりのまわりを3往復(おそらくそれ以上)していることでしょう。

モデルの顔の横に水が飛んで、表情がわからないカットはなかったでしょうか。
うまくいくように、少しずつ車の位置を変えたりしたのでしょうか。

カメラが濡れず、絶妙な画角で撮るために、きっとこのカメラマンの真横には、透明な傘を差して全力でカメラを守る広報の姿があったはず。

そう想像してから、改めてこの写真を見ます。
ひゃー、かっこいい。
そう思わせるのは、間違いなく、泥くさい撮影風景なのだと思います。

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