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膝の痛み(疲労骨折)

疲労骨折が非常に多いので、パート別にまとめていきます。最近の傾向を見ていると、アスリートの蓄積された疲労骨折と、急な運動負荷による疲労骨折では、分別されそうです。

動作によって各骨へのストレスは変わるでしょうから、予測はしておりましたが、ここまで綺麗に別れると確信に変わります。
今回は現在もっとも多い脛骨(スネ)の近位(膝に近い)の疲労骨折です。
元々はマラソンを始めた人や、職場が変わり階段昇降が増えた人、水泳選手がランニングを始めた場合などに多いのですが、現在はコロナ自粛に伴う運動選手において発症しております。

見極めのポイント

①エピソード

②所見

③画像

の3つです。

①は先に伝えたように、急な運動が加わっているかというとことです。ひどい場合は、通学などで急に20分~30分ほど歩きだしたというエピソードでも発症しております。

②圧痛(押して痛い)の場所が図のように膝下の内側にあるかどうかです。医療関係者にわかりやすく言うなら、鷲足部(脛骨粗面から3横指内側)になります。ここが腫れている、圧痛が著明である、荷重時の痛みが誘発されるというのがポイントです。

③レントゲンでは発症から3~4週目で仮骨が出てきますが、初期ではわかりません。MRI検査では骨内信号変化及び骨膜周囲の炎症反応を認めます。よって、初期でも判断可能です。

ということで、チームの選手や治療院にも来院される患者さんが膝下内側を痛がっており、荷重時に疼痛が誘発されるなら注意をしておいてください。医療従事者の方は、鷲足炎と間違えやすいので必ず注意してください。判断を誤るとボッキリ折れますので。。。

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