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洗濯家事から見えてくる家の価値を守る工夫

住宅の価値は住まう人の行動で大きく変化することがあります。特にこれから梅雨に突入する際、洗濯物の部屋干しは家の資産価値を下げるひとつの要因になることがあります。

どこに価値を感じ、どう工夫するべきなのでしょうか。

洗濯家事ひとつから見えてくる家の価値を守る工夫をご紹介します。

梅雨の時期の洗濯物事情。

現在、日本のスタンダードな洗濯事情と言えば、外干しスタイルです。物干し竿にかけて干す方法が経済的にも優しく、朝洗い干すと何となく気持ちの良い1日のスタートというイメージがありますね。雨の日などは、室内干しが多いのではないでしょうか?

近年では、洗濯乾燥機を導入されるご家庭も増え、洗濯家事から解放され、その分
時間の使い方が変化された方も多いかと思います。

内閣府経済社会総合研究所 景気統計部の「主要耐久消費財の普及率 」統計によると、令和3年の調査で概ね4割ほどの家庭で洗濯乾燥機が普及しているという報告があります。

https://www.esri.cao.go.jp/jp/stat/shouhi/honbun202103.pdf

6割ぐらいは、従来の外干し、天気やライフスタイルにより室内干しが中心と思われます。

梅雨の時期は特に部屋干しが続く時期となる場合が多いですね。

洗濯部屋に潜む危険な現実

片づけ作業の際に、ご自宅の各お部屋を拝見させていただく機会が多いのですが、多くのご家庭で「洗濯部屋」が存在します。

幼いお子さんがいらっしゃる場合は、概ね元々子ども部屋という設定であったお部屋に洗濯物を干すという方が多いです。ランドリーポールにかけられた洗濯がずらっと並んだ風景を想像していただくとわかりやすいかと思います。また、洗濯物があるお部屋には大体アイロンとアイロン台もよく見かけます。家事導線という観点からは納得の配置ではあります。

このご事情の場合、考えるべきは「湿気対策」が必要という点です。また、子どもが成長した際に、移動しなくてはいけないことも考慮して、今後の洗濯方法を考えていかなくてはいけません。

家の資産価値を守る為の湿気対策。

湿気が部屋に充満すると、特に冬場は温度変化により窓や窓枠に結露が発生する場合があります。それを「表面結露」と言います。そのままにしておくと、カビの元になる為、できるだけ早めに拭き取ってしまうことが求められます。また、それとは別に家の構造体などの壁の内部や床、天井などに発生する「内部結露」があります。

私たちが普段よく見かけるのは表面結露。表面結露は目で見て分かるので、状態が可視化され分かりやすいのですが、問題は「内部結露」です。目で見えない部分であることから、分かりにくいことや気づいた時には結露により様々な場所へ影響が出ている為、家の資産価値に大きな影響を及ぼすことが想定されます。

その為にも、できるだけ室内の湿気対策、そして可視化できる表面結露を進めない為の工夫がが求められます。

どうしても部屋干しをしなくてはいけない場合は、いくつかの対策が求められます。いかに湿気を飛ばし、快適な空調を保つかが人にとっても健康的で家の価値を守る要因になります。

こまめな換気を心掛ける。

エアコンや扇風機、サーキュレーターなどを使い、こまめな換気を心掛けましょう。サーキュレーターは、上下左右方向が変えられますから、とても効率よく空気を循環してくれます。コンパクトで持ち運びも簡単なところも良いですね。


空気中の湿度を減らすべく、除湿をする。

除湿機を使い、除湿を行うことも良いですね。除湿機を使うと、洗濯も早く乾く要因にもなります。また、布団乾燥機の機能に衣類乾燥袋を設置して、乾かす方法もあります。これも湿度を低下させるひとつの方法になりますね。


湿度上昇の元になる洗濯物自体を見直す。

乾きやすい素材、バスタオルをスポーツタオルなどのサイズを変更したり、洗剤を速乾性にものに変える、などの工夫をしてみましょ。

様々な工夫で部屋の湿度上昇を防ぎ、結露やカビ発生を抑制する為の仕組みをつくります。それは、部屋の状態を良好に保ち、家の資産価値を守ることにも繋がります。

どこに価値を感じるかで、洗濯方法は変わる。

個人的には、洗濯乾燥機の導入をお勧めします。経済的な負担が大きいことから誰でも簡単にとはいかない対策ですが、家の価値を低下させない最も簡単な方法と言えます。

資産価値を守るだけでなく、様々なライフスタイルに対応することができます。洗濯家事に費やしていた時間を仕事やその他の家事に回せたり、精神的な余裕に繋がります。

洗濯物を眺めながらの夕飯からの卒業です。

昨今の社会的背景から、電気代上昇もあり、気軽に導入はできないと思われる方も多いかと思います。しかし、長期的に見てコストは決して高いものではありません。

日本の住宅の耐用年限は、機能的に30年と言われています。法的には、20年とも言われ、それは減価償却などを目的として定められています。ちなみに物理的耐用年限は、50年と言われています。これは、使用に耐えられなくなる状態のことです。

少しでも長く、快適に過ごせる為のコストと思えば、決して高くはないのではないでしょうか。ただし、これは個々の価値観にもよる為、正確な答えではありません。

まとめ


不快なイメージのある部屋干しですが、様々な工夫で乗り越えることは可能ですね。

部屋干しの取り組みひとつで部屋の劣化を進行させ、それは家の資産価値に繋がることを想定し、梅雨の時期の洗濯方法を見直すきっかけにしてみてくださいね。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。


ビルーム 代表 松崎陽子

静岡県浜松市整理収納アドバイザー。家一軒の片づけをレッスン方式にて具体的なアドバイスとフォローにて行います。布団から紙切れ1枚まで、無駄なく最短で片づけを終える方法を習得し、ライフスタイルの変化にも動じない、リバウンドの根本解決へと導きます。オンラインレッスンも受付中。


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静岡県浜松市整理収納アドバイザー 松崎陽子

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