心がほっと温かくなった母の味。
今、我が家の子どもたちは高校1年生男子と小学6年生女子。
子育て第2ステージに差し掛かり、だいぶ子育ても落ち着いてきた。
ここまでの道のりは長かったような、あっという間だったような。
慌ただしい毎日を過ごし、気づいたら子ども達はすっかり思春期突入。
思い起こせば、子ども達が幼い頃は、よく病気をし、入院もしていた。
長男と生まれて間もない長女が同時に入院したこともあり、それはかなりハードな体験として鮮明に覚えている。
特に長男は未熟児で生まれたこともあり、幼い頃は体調を崩し、入院することもしばしば。
当然、親の私が入院は付き添い、常にお世話に追われる時間を過ごすことに。
食事もコンビニで購入して、簡単に済ませることも多かった。
最初の2、3日は良いのだけれど、そのうちコンビニ弁当にも飽きてくる。
温かいお味噌汁とご飯が食べたい。
そんな気持ちにもなってくるのが、4日目あたりなのだ。
ある日、同居している義母が手作りのお弁当を作ってきてくれた。
そのお弁当を食べた瞬間、美味しいのなんの。
手作りの温かさ、優しさ、素朴な味が心に染みる。
コンビニ弁当にはない、温かさが伝わり、メンタルが落ち込んでいた私を元気付けてくれた。
家庭の味と言うと、すぐに目に浮かぶのは母親が手作りしてくれたメニューではないだろうか。
私も、実家の母の大きな肉団子や鶏肉のトマトソース煮が思い出される。
お弁当には、いつも鶏の照り焼きときゅうりとウインナーが妻楊枝に差してあった。
今、私は母親になって子どもたちに毎日食事を作り、お弁当を作りに追われている。
最初は面倒だと感じていた食事作りも、気がつけば長男は高校生。
あと何度こうして同じ食卓で食べれるのだろう。
そう思うと、面倒だと感じていた食事作りも毎日メニューを考えることが楽しい自分に気がついた。
部活動で汗を流す長男には、ガッツリ肉料理を。
ダイエットが気になる長女には、高タンパク低カロリーを。
お肌が気になる私は、ビタミンたっぷりのフルーツを添えて。
メタボ気味の夫には、、、食べることが楽しみな夫にはつい甘い。
食後のお菓子を購入してしまう。
明日へのパワーを蓄える源は、日々の食事から。
その食事を支えるのは、いつでも料理に取り掛かれるキッチンなのだ。
そのキッチンは1日の作業を終えて、今日もガラガラ閉店を迎える。
家族の笑顔が見たくて、今日も暑いキッチンで食事を作る。
今日という日が未来を作り、振り返った時それは宝物のような時間となるのだ。
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