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映画感想“リズと青い鳥”物語の「ハッピーエンド」
プロローグ
この夏は部活。と言い切れるほど私は部活に参加していました。徐々にだが大会でも結果を出せるようにはなってきた。という次第でした。
そんな部活のモチベーションとしていたのが、アニメ、「響け!ユーフォニアム」。
京アニの「あの事件」から丁度4年が経った日から見始め、この夏のマイブームはユーフォまでになりました。
ストーリーもわかりやすく、部活に勤しむ学生なら共感できる内容で、観てて面白かったです。
TVアニメが2期(来春から3期が始まる)と映画5本。全て見尽くしました。
この記事で語りたいのは、ユーフォシリーズの映画第三弾、「リズと青い鳥」です。
映画紹介
どこか噛み合わない歯車は、噛み合う一瞬を求め、まわり続ける。
公式ホームページを見れば色々わかりますが、
これは響け!ユーフォニアムのスピンオフ作品です。
本編では二年生の久美子を中心として物語が語られますが、リズと青い鳥では三年生の希美とみぞれにフォーカスして語られます。
本編とは作画も違い、どこか儚い雰囲気な希美とみぞれ。それと対照的に色鮮やかな少女と動物たちが窓の外に広がる、キービジュアル。
紹介はこの辺にして、書きたいことをかきます。
少しネタバレ要素も含みます。
嫌な人は鑑賞後にどうぞ。
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噛み合う、噛み合わない。
あらすじにもでてきた、「噛み合うと噛み合わない」。みぞれと希美は、噛み合っていません。これは、いわゆる「内面」であり、「外面」的には中学からの親友で、仲良いように見えます。
この関係が、深く当てはまってしまったのです。
弓道というのは、個人戦でありながら、時には団体として戦わなければならないのです。
この夏のとある日、チームを組む同輩に、「デバフ」と言われました(正確には木の実、デバフ説)。
デバフとは、ゲームの中で、味方の能力を下げてしまう特性を持つ個体のこと。
これを言われたからと言って、その後の練習に支障が出たわけではないのですが、リズと青い鳥を見た後だと腑に落ちる。
同輩とは仲が良い、とは自認しています。
ただ、弓道の練習にそれは関係しない。自分の努力だけがそこでは求められる。
弓道に限らず、全てのことにおいて。
ただ、人には調子というものもあり、常にハイクオリティを維持するのは難しいです。木の実と同輩は、調子の良し悪しが噛み合わないのでした。
映画では、みぞれは希美のことを大切にしすぎて、自己決定が上手くできない。希美は、みぞれの本当の感情が、わからない。だから、噛み合わない。
みぞれは、オーボエが上手い。希美は、みぞれほどは上手くない。
この関係が、みぞれ…同輩 希美…木の実
の関係に見えてしまいました。
木の実がいることで、同輩は調子を落とす。
とても、苦しかったです。
物語の「ハッピーエンド」
どの考察記事を見ても、「この映画はハッピーエンド」と書かれています。この話自体はハッピーエンド。これは、演奏をする上では「joint」である点ではその通りだと思います。ただ、将来的には、木の実はピンと来ませんでした。
希美とみぞれはハッピーエンドでも、みんながみんな幸せなのかな?と思ってしまいました。夏紀は特に希美のことを気にかけてたが故に、自分のせいでみぞれが羽ばたいた、という責任も感じると思います。ただ。これは夏紀だからこその描写で、優子は責任を負いすぎるタイプで、崩れてしまう。そうじゃないのかなと思います。
実経験と重ねてみると、別れの瞬間は決まっている。それまでの時間、大切な人と、過ごしたいですよね〜。ってことですかね?
見てて心がキュンと痛む。
みぞれの覚醒シーン。
毎回第三楽章を聞くたびに、リズ青のクライマックスを思い出して、ちょっと辛い。
前にも書いた「ヴァイオレット・エヴァガーデン」とも共通するテーマ、「愛」。
第三楽章のタイトルは「愛ゆえの決断」。
まだ木の実は「愛」がわかりません。
少し参考になって良かったな。
ヘッダー画像はリズと青い鳥ホームページより。
読んでいただきありがとうございました。
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