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江戸川乱歩を初めて読んだら……。

※人間椅子の話ではありません。


先日、初めて江戸川乱歩の作品を読みました。
作品名はパノラマ島奇譚ですがこれちょうど、黒死館殺人事件を読んでいた時に少しだけ並行して読んでたんですよ。
そしたらなんと! 黒死館の解説にパノラマ島奇譚のことが紹介されてるじゃないですか~いや、こんな偶然もあるもんだな。読書ってこういう現象が起こるから面白いんですよ

パノラマ島奇譚は140ページくらいの中編なんですが、結論からいいますと、めちゃくちゃよかったですよこれ。

何がいいかってね、とにかく文章が上手い!
私、ナマイキながら他人の文章を読んでて上手いなぁと思うことは稀で、最近なんか特にそういう機会に恵まれないんですが、これはすごいなと思います。なぜ今日まで作品が生き残っているのかって、そういうことだったんですね。

表現力、構成力、両方兼ね備えていてなおかつオリジナリティがある。

もぅ、チートかよ……。


っていうくらい魅力的ですね。もうね、実力はブロガー1万人分くらいには軽く匹敵するんじゃないですかね。するよするする。

だから、文章の勉強したかったら、そこらへんのブログ読むよりよっぽど参考になりますよ笑 そりゃあ乱歩の作品読んでも、ブログの書き方は出てきませんがね。でも学べることは必ずあるはずなんです。

そもそも、最近、書き手が読み手のためにお膳立てしすぎてしまって、わがままな読者が増えたように思います。

この文章はこういう人にこういうことを伝えたいので書きました、と明記しなければだめみたいな風潮ね笑

江戸川乱歩はそんなことまったく書いてないぞ笑
それでも読みやすいのはなぜなのか、少しは考えてみてもいいかと思う。

もっとも、小説とブログは違うんですけどね。そんなことはわかってるんですが、でも文章表現なわけですから、当然共通する部分もあるでしょって話でした。

だから、同じブログからだけでなく、いろんな文章表現からエッセンスを学んでいったらいいと思います。これが結論になります。


というわけでまた!


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