東京いい店うまい店、もうなくなる店
こんにちは、BatA(@b_at_A_239)です。私はよくいろいろなところでバイトをするのですが、今日はそこで出逢った店の話をしたいと思います。
はじまりは「ナイアガラ」
その日、私は朝からバイトにでかけていました。行ったのは東急線
学芸大学駅の近く、昼ごろまで働いてシフトアップし、「飯でも探そうか」ということで彷徨。カレーを延々食い続ける状態に陥っていた私は、以前別のバイト先で聞いたカレー屋「ナイアガラ」を思い出します。
ここにも書いてありますが、ナイアガラはどうやらカレーをミニチュア鉄道が運んできてくれるらしいのです。教えてくれた人が絶賛していたのもあり、前々から気になっている店でありました。
ナイアガラは祐天寺駅の少し先にあり、学芸大学からは一駅ほど離れています。しかしながら、幸いにもその日のバイトは祐天寺と学芸大学の中間、歩いていくのに支障はなかったため、Google Mapをセットして歩きだしました。
エンカウント、もうなくなる店
歩きだして20秒、行きに通ったある店を思い出します。その名を「平和軒」、古き良き命名法則に則った町中華です。いかにも個人経営の、しかも完全日本式な外装のお店でありました。
実はかねてより町中華に行くことが趣味であった私は、もちろんバイト前にこの店を発見したとき、ここを脳内の昼食選択肢に加えていました。ナイアガラへのスタートからそう遠くなかったこともあり、一度覗いて考えようとその店に向かうのでした。
そうして平和軒を訪れた私は、入口前にある作ったものをそのまま撮っておいてあるだけのショーケース(食品サンプルでもなければ映えとかも気にしていないやつ、めっちゃ好き)に風情を感じつつその場を立ち去ろうと身を翻し翻し。すると、入口の逆の壁に張り紙が貼ってあることに気づきます。そこの一文目にはこう書かれていました。
閉店のお知らせ
この平和軒、2022年11月を以て閉店するとのこと。それを見て数瞬の逡巡、自動ドアのボタンを押し中に入ります。厳密にはボタンを押したけど数回くらい開かなくてパニクりながら入店しカウンターの席を迷い着席。さらばナイアガラまた逢う日まで。
テーブル席に座っていた3人組と注文を取っていた人の話を盗み聞きするになぜかこの店はカレーがおすすめらしい。さらばナイア(ry。運命的なバグによってラーメンと半カレーのセットを頼み待ち。FGOのガチャで5000円をほとんど虚空に溶かし溶かし。そして昼食とご対面。
ラーメンはいわゆるオーソドックスな中華そば、醤油味のスープとちょうどいい感じの麺、ナルトメンマチャーシューの安定したコンビネーションでするっと啜って飲み干して。
カレーを見ればまず目につくのはでかい玉ねぎ、色に反して割りとスパイシーなカレーはしかしてチェーンやレトルトにはない手作りの温かみを感じる一品。
家や普通の中華屋ではおおよそ出会わないタッグながらも相手を潰さずマリアージュ、箸とスプーンが進みます。そして完飲&完食。いい昼食でした。
食の一期一会について
思うに、食は生きていくために必要な栄養摂取でありながら人生普遍不変の楽しみです。故にその時々その場所でしか食べられないものを追いかけたいと常日頃から思っています。その点でこの体験はとても良かったと同時にとても悲しいものです。なぜなら、おそらく僕はこの店に行くことは今後ないでしょうし、あっても1~2回程度であると感じているからです。
「平和軒」、とてもいい店でした。常連らしき方も、僕のような一見さんもいて、店内は広くないけれどおそらくみんな食事を楽しんでいました。それに店の方も優しかったです。しかし、この店は閉店するし、そしてこの店が閉店しなかったら僕はこの店で食事をすることはなかった。いい飲食店はリピートしたくなるのが人情ですが、しかしてさらば「平和軒」。その意味で食は一期一会。巡り合わせればまた11月までに伺いたいと思います。この記事を読んだ人もぜひ行きましょう。では。
余談:さらば僕の5000円
でも限定1騎引けたからいいもんね!欲しかったやつは来なかったけどな!
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