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子育て奮闘記(絆づくり大作戦)その2

オランジュリーと折り紙
旅行記その2 パリ篇

13歳と11歳のこどもたちにとっては、ヨーロッパ旅行は大冒険でした。
日本を離れる前に、「海外は危ないから」と聞いたことを重く受け止めていたお姉ちゃんは、常に家族のそばから離れぬよう用心深く歩いていました。
息子の方はいつも通りのマイペース&人大好き振りを発揮していて、いつも折り紙の鶴を持ち歩いては、コミュニケーションをとった人たちに配っていました。

行きの飛行機でさっそく小トラブルが発生します。
乗り継ぎ後のローマ→パリ間の座席が、2人だけセットであとの2人はバラバラというチケットになってたのです。
せめて子供たちを2人席にしようとしたところ、
短い時間だし、自分たちは一人で大丈夫!
新婚旅行なんだから、お父さんとお母さんが一緒に座りなよ」
と言うのです。優しく心遣いのできる姉弟なのでした。それはそれで心配なのですが、とりあえずお言葉に甘えることにしました。
ちょこちょこ二人の様子を見たところ、お姉ちゃんはしっかりと行儀良くしていました。
息子はというと、例によって高いコミュ力を発揮し、隣の席の若者(20代と思しき白人男性)とオセロをしたりして過ごしていました。外国語など全然できないのに、楽しく過ごしているので驚きました。実にたくましい!

シャルル・ドゴール空港でトランク待ちしていた時に、その白人がやってきて、「息子くんと仲良くなったから、日本に帰ったら、このアドレスにメールをくれ。」
と英語で言いながら、紙切れを渡してきました。
「ありがとう!必ずメールするよ。」と言って、一応こちらのアドレスも伝えました。

この時の若者とはその後も連絡をとり続けていて、九州にも2回来てくれました。
熊本城や阿蘇山に連れて行き、一緒に杖立温泉に浸かったのはいい思い出です。
実は今年、久しぶりに日本に来てくれることになっていて、今度は東京で会う予定です。

あの旅から13年も経っていますが、今でも大切な思い出です。
オランジュリーの睡蓮の前で、オレンジのツルを持つ息子の写真や、ベルサイユ宮殿前の庭園で、そよ風にスカートを揺らす娘の写真は、いつまでも宝物です。

写真を見るたびに、楽しかった数日間の出来事をあれこれ思い出し、家族で楽しく盛り上がれるのでした。


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