雨降(秦一史)

酔歩する私今夜海月の幽霊 小説とか詩とか投稿したいタイプ

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  • 僕の知る限りの悪魔の話

    悪魔をテーマにした短編集。怖いのからしょうもないのまで

  • 神様のお墓

    神様のお墓を巡る物語

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あらすじ 教師猫村は生徒の一人、魔白から好意を持たれ、過剰なアピールを受ける。  だが実は彼女は悪魔の末裔で校内で秘密裏に開催される七天使、七悪魔、七人の超人類による三種七体戦争の参加者の一人だった。  巻き込まれる内に協力する事になる猫村だが天使との戦いの最中、猫村は命を落とす。  猫村が残した手がかりを元に魔白の魔法で天使を撃退したものの魔法が暴走し周囲の人間を巻き込んで自爆しそうになる。  それを止めたのは前回戦争を制覇した人物だった。  彼は猫村の命を助ける代わりにと

    • 喝采

      日常の羅列 悲劇の整列 葬列を見飽きて空腹を飼い慣らす 夢見ては「本当に飛べた?」 疑うだけの日々 我ただ足るを知る、嘯いて 眩んだ目悔やんだ手でも進む足 どこまでも前のめりでも目の前の壁が壊せない ただ足らないものを知るだけの日々 日常の羅列 喜劇の聖別 疑うは悪か?信じる者に喝采を 全ての泥棒に幸あれ 夢見がちな者に 睡眠薬と寝酒、死と全ての火災を 悲劇を並べ立てる事を才能と誤魔化して 得た金に貴賎はあるかその歌は黄金か 問答の果てに伽藍堂の先に 夢見た果ての空へ

      • 過去形/晩鐘シュレッド

        あなたが欲しいもの全部教えて 壊してしまうから あなたの、手に入れたもの全部積み上げて 砕いてしまうから そうではない、そうではない、なら そうではない、そうではない、から 潮が満ちる波に呑まれる 月が昇る波に呑まれろ 何を選んだとて同じ地獄へ行く 叫べこの空洞はよく声が響く 蜘蛛の糸手繰り、聞こえない声で叫べ 誰と歩んだとて同じ地獄へ行く 叫び、この空洞で永遠に響く 掴み損ねた掌で己が喉を絞めろ 嘆きを積み上げて永遠に届く 口伝えに伝えられた過去の形 それは僕の知る

        • よくわからない歌の残骸

          何でも良かった。 「カレーをお鍋にとたたたたた」 「バナナバナナバナナバナナ」 「お猿とトイレでウッキッキ」 何でも良かった。リズムがあって意味がなくて 何となく君が喜ぶなら。 どんどん君は大きくなって、歌がなくてもトイレに行けて 保育園に行けて横断歩道で手を上げて 電車で隣のおじさんにこんにちはって言えて 赤信号は止まれだよ、って言えるようになった。 たくさんのたくさんのよくわからない歌の残骸。 赤信号で止まって欲しい時に、鍋をかき混ぜるのだけ手伝って欲しい時に プラスチッ

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        • 僕の知る限りの悪魔の話
          9本
        • 神様のお墓
          2本

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          知らねー!!!!!知らねー!!!!!!!!!!

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          百年後の箒星に祈る

          爪割れる日々 つまらないダンス 森の奥遠く獣の遠吠え 行く足だけが遠ざかっていく 飾り立てた薪、まつろわぬ甘露 樹々を伝う涙、戯けては拭う 舐めてみた、飲んでみた、語り継ぐ歌 箒星はまだか 来たとてどうか夢見がちな水面 写したは歌か波立てた蹴り足 そよぐ風に沿ってつまらないダンス 欲しいものは紺碧、得たものは群青 箒星はまだか 空に祈る日々よ

          百年後の箒星に祈る

          一息

          君が夢を見ながら眠る横顔を見てる。 夜の11時は今日が終わってまだ明日が始まっていない気がする。 体には良くないけどコーヒーと少しのクッキーを齧りながら考えてる。 君にお別れを言う日を。なんだかまだ現実味がないな。なにぶん初めてだから緊張するよ。 そもそもちゃんとこんにちはしただろうか? はじめまして、こんにちは。それじゃまたね。さようなら。 抱きかかえた時の体温と重さだけが本当で、それだけを抱きしめて生きて行く。 そして今日が明日になる。

          牢獄よりの便り

          太平天国世はなべてこともなく、大っぴらに嘆くこともなし。 悪党も形無しの善性怠惰に肩透かし。 詩ばかり繋いで死ばかりは恐れて縛り首だけは断りお断り世の理だとしても。 思ったより自由に不安は不満か? 牢屋に来たやつは誰も鎖繋がれていたいか? 囚人と看守の衆人環視ないこの牢屋悪くねえな? くつろぐなら電気椅子しかねえがコンセントさして電気入れる処刑人どものコンセンサスは取れてる。 火を入れたなら肩凝りは取れるか? 取れるならなんでも取っちまう盗人どもの舌を取る閻魔様はどこだ?

          牢獄よりの便り

          どんなに駄作でつまらなくったって、どんなにダサくて下らなくたっても、貴方にとって語られるべき物語があるなら、それがどんなにありふれていても、小さな声でも、そっと耳を澄ましてここで待っていますね

          どんなに駄作でつまらなくったって、どんなにダサくて下らなくたっても、貴方にとって語られるべき物語があるなら、それがどんなにありふれていても、小さな声でも、そっと耳を澄ましてここで待っていますね

          ソリッドフィクション

          夢みたいだ嘘みたいだ 固形化されたフィクション ソリッドな虚構 頬を抓れ目を覚ませ 夢がなんかか手続きの不具合だ まったく最近の役所と来たらお役所仕事も大概ね、大体ね気に入らないたらありゃしない 君が隣にいる 温もりを感じる 夢が現実になる 頬の熱、距離は僅か 息の震えを知る 僕は息も絶え絶え 宝クジでもないが 実感わかないが ところで今日は何日だ エイプリルフールエイプリルフール ほらカメラ嘲笑聴衆出てこいよ 嘘じゃない 嘘じゃない 嘘じゃない?嘘じゃない? 嘘

          ソリッドフィクション

          負け犬でもいいさ。死んだように生きてヘラヘラ笑うよりずっとマシだ

          負け犬でもいいさ。死んだように生きてヘラヘラ笑うよりずっとマシだ

          言の葉をむしり花弁を剥ぎ取り茎をへし折って見えた土の下の根を啜り

          言の葉をむしり花弁を剥ぎ取り茎をへし折って見えた土の下の根を啜り

          矢を辿り月へ至れ。夜がその肩へ堕ちる前に

          目のない幽霊が言いました。明かりが足りない。声のない亡霊も続けます。足跡を残したい。笛を吹く幻影が答えました。じゃあ僕が筆で描いてあげるよ。そうして出来たのが砂漠の果てにある乾闥婆城です。天気のいい日は天守閣から月を弓で射抜こうとする一本だたらが見れるそうですよ。

          矢を辿り月へ至れ。夜がその肩へ堕ちる前に

          つぶやき、他人にわかってもらおうというより未来の自分が見返すために書いてる。手紙書き終わったら紙ヒコーキにして飛ばして、いつか自分の頭に降ってくるんだろーなーってイメージ

          つぶやき、他人にわかってもらおうというより未来の自分が見返すために書いてる。手紙書き終わったら紙ヒコーキにして飛ばして、いつか自分の頭に降ってくるんだろーなーってイメージ

          阿弥陀如来と地蔵菩薩が好きなんですが実は仏ゾーンの影響です

          阿弥陀如来と地蔵菩薩が好きなんですが実は仏ゾーンの影響です

          夢見勝ち

          毎日眠る前に思う。 明日、少なくとも自分じゃない何かになっていますようにって。 あなたの前で少しだけ理想の自分が見えたみたいに振る舞っていたけど、それはもう砕け散って 歌の中にも虚像の中にもありはしない。 バラバラになった絵をつなぎ合わせて元通りだよって言ったって、そのパズルの継ぎ目は二度と消えはしない。 その焼きごてを額に押し付けてそのままゴミ箱に捨ててくれよ 溜息愁嘆、金剛輪際のその果てで、頼むから食べ残しを見るみたいな目で見て僕に僕を諦めさせてくれ。 阿弥陀を許せくじ引