よくわからない歌の残骸
何でも良かった。
「カレーをお鍋にとたたたたた」
「バナナバナナバナナバナナ」
「お猿とトイレでウッキッキ」
何でも良かった。リズムがあって意味がなくて
何となく君が喜ぶなら。
どんどん君は大きくなって、歌がなくてもトイレに行けて
保育園に行けて横断歩道で手を上げて
電車で隣のおじさんにこんにちはって言えて
赤信号は止まれだよ、って言えるようになった。
たくさんのたくさんのよくわからない歌の残骸。
赤信号で止まって欲しい時に、鍋をかき混ぜるのだけ手伝って欲しい時に
プラスチッ