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ヴィッセル神戸関連取材記事を振り返って

‪「ヴィッセル神戸あれこれ2023 Advent Calendar 2023‪」‬のトリを務めさせていただくことになりましたサッカー記者をしています高橋アオ(Aoとも呼ばれています)です。今回はヴィッセル神戸関係者の取材記事を振り返るnoteを書きます。

2023年J1シーズンでヴィッセル神戸が見事初優勝を達成。ノエビアスタジアム神戸でシャーレを掲げ、本物の星を掲げることができました。

そんなサポーターが歓喜する中で、私は満身創痍になりながら原稿を書き続けました。なぜなら一部の神戸サポーターが私に「神戸の選手を取材しろ」と事あるごとにわがままをぶつけてくるからです。

昨年書いたアドベントカレンダーでは「疫病神」という側面が強調された内容で書きました。そして神戸の試合を振り返る「ヴィッセル神戸振り返りスペース」にも参加していたため、一部の神戸サポーターと絡むことが増えました。

それもあってか一部の神戸サポーターは私を「汚れの物まね芸人」、「Aoさんはライターでしたっけ?」、「疫病神」、「死神」、「神戸に来ないでください」と散々コケおろしてきました(お前ら全員覚えているから覚悟しとけアホンダラ)。

それでもサポーターの期待を応えるのが記者の仕事です。なので数々の記事を広告が邪魔で知られている残念サッカーメディア「Qoly」に掲載しました。今回Qolyに掲載した記事を振り返りながら記事では書かなったことや取材までの経緯や背景を書いていきます。

トルステン・フィンク

この企画は当初ドイツ代表vs日本代表の親善試合を前に「フィンクさんから日本代表とドイツ代表の話を聞こう」というアイディアが発端でした。
第一弾のインタビューは思いのほかバズり、こんなに読まれるとは思わなかったというぐらい読まれました。

そして冒頭の続編である「ヴィッセル神戸の愛を語るインタビュー」のテーマになるわけですが、フィンク監督の想像以上の神戸愛をお聞きすることができました。なんとスカウティングサービスのワイスカウトというほぼ全世界のリーグの試合映像をスカウト目的で視聴できるサービスを利用して、神戸の試合を観れる範囲で観戦していると熱弁されていました。
神戸を退団しても神戸が大好きなフィンク監督。あふれ出る神戸愛に圧倒されるわけですが、あまり読まれなかったので、是非読んでほしいです(笑)

佐々木大樹

この企画は誰にも臭わせずにステルスで企画を用意していました。ヴィッセル神戸さんの協力もあって、佐々木大樹選手を取材。後に優勝の立役者になる佐々木選手を取材できたことは媒体にとっても大きい財産になりました。

この取材では当時リーグ首位争いをしている中で、優勝への思い、今季の成長、将来的な欧州移籍や日本代表への青写真を聞きました。
そのほかにも背番号13への思いやブラジル時代のエピソードなどサポーターが気になっていることも聞けたので充実した記事を書けたと思います。

この取材により、神戸サポーターから「素晴らしいサッカーライター」、「記者さん」、「Aoさんほんまにありがとうございます」と手のひらを反すように感謝されました(いやー、お前ら覚えているからな)。あと決して私が書いた記事を読まなかったVKAさんがしっかり読まれたので、すごく幸せな気持ちになりました(いままで言ってきたことは帳消しにはならへんからな)。

この取材を契機に「神戸優勝企画」と銘を打って、神戸に関連する選手を取材する企画がスタートしました。

泉柊椰

神戸からモンテディオ山形に育成型期限付き移籍した泉選手を取材。J1昇格プレーオフに向けた原稿をということで、宮城天選手と泉選手にお願いしました。山形の広報さんの一人が泉選手と大学の同期だったこともあり、「いつかやりたいですね~」という話が実現できたことが良かったです。

泉選手の取材記事は今季神戸で抱えていた課題や山形で得た成長や気づきを聞けました。泉選手は明るくハキハキと喋り、山形愛を語ってくれました。課題のフィジカル強化に目を向けて、ラインブレイクを積極的に仕掛けるプレーに成長を感じました。
協力頂いたモンテディオ山形広報グループのみなさまには頭が上がりません。。

山内翔

来季神戸に内定している筑波大所属の山内翔選手の取材記事は、今年一番力が込められた原稿だったかもしれません。つくばまで現地に伺って取材した山内選手は好青年なのですごく楽しかったです。
神戸アカデミー出身の大学最高の司令塔であり、関東学生1部MVPを勝ち取った期待のルーキーのインタビュー記事は3本立てになりました。

この取材で一番思い出深かったシーンは、故山城和也さんのエピソードを聞いたときです。山内選手と山城さんの関係性が深かったことは知っていましたが、レガースに山城さんがよく言っていた言葉「enjoy football」と書いて戦っていたことを知って衝撃を受けました。
あー、この話を聞くために僕は記者やっていたんだな」と聞いた瞬間に思ったくらい印象的な場面でした。
ここの部分を5回読み返したという山城さんの弟子VKAさんからもお褒めの言葉を頂いたので、書けてほんまに良かったなと思いましたね。

そして神戸アカデミーダイレクターの後藤雄治さんには感謝しかありません。手記を掲載できたことで記事が完成したと言っていいです。掲載許可をいただけたヴィッセル神戸さんにも感謝です。

一部の神戸サポーターから「ガチの記者」とここで確立したと思います(ほんまにあいつら失礼な奴らや)。

片岡爽

ここからはJPFAトライアウト取材になります。このトライアウトで一番印象的だった取材は片岡爽選手との出会いでした。

偶然にも山内翔選手を取材した後にヴィッセル神戸アカデミー出身の筑波大元主将(山内選手も同じ経歴)を取材できました。
奈良クラブから契約満了を言い渡された片岡選手は、11月中に左足のふくらはぎを肉離れしてプレーできる状況ではありませんでした。トライアウト会場では名刺を配ってアピールをしたわけですが、僕が以前書いた山田尚幸選手のインタビュー記事を参考にしたと仰っていました。

山田選手も大ケガをしてブラウブリッツ秋田から満了を受けてから、トライアウト会場で名刺を配ってヴァンラーレ八戸内定を勝ち取りました。このインタビュー記事がこういう形でつながったことにすごく書いて良かったと心から思いました。
取材してすごく誠実で優しい人柄でしたので、純粋に「次のクラブ早く決まってくれ」と応援しています。恩師の後藤雄二さんも片岡選手の記事を喜んでいたので、ほんま後藤さんは教え子思いな素晴らしい指導者やなと思いました。

吉丸絢梓

神戸サポーターのサカポさんから強く書いてほしいとお願いを受けました。この男は普段禄でもないことしか言わない馬鹿野郎なのですが、吉丸選手の取材を懇願されまくりました(早く三木防まで歩けよダボが)。
他の神戸サポーターさんからも書いてほしいという声があったので書かせていただきました。

ゴールキーパーは口数が少ない方が多かったりする中で、吉丸選手もまたクールな選手でした。あんまり喋らない方なのかなと恐る恐るでしたけど、気持ち良く喋っていただきました。
神戸の試合も観られる試合はすべて観るくらい神戸愛は健在と確認できたことは聞けて良かったですね。
最後に神戸サポーターに取材お願いされましたと伝えたら、クールな表情が崩れて恥ずかしそうに笑っていたところが印象的でした。
こういうクールな選手の表情を笑顔に変える瞬間にやりがいを感じているので、恥ずかしそうに笑みを浮かべる吉丸選手を見てホッコリしました(笑)。

神戸の関係者を総勢6人取材することができました。アドベントカレンダーのトリを務める僕としては良くやった方じゃないでしょうか。もう雑な扱いは受けないと信じています(笑)。
最後にヴィッセル神戸優勝を振り返るコラムをご紹介します。

プレシーズンから上位予想をしていたわけですが、その上位予想の理由が書かれています(振り返りスペースも触れられています)。
結局優勝したから上位予想は外れているわけですが、どうせ神戸サポから顰蹙(ひんしゅく)や白い目で見られるなら思い切って優勝と言っとくべきやったなと少し後悔しています。度胸が足りませんね(笑)。

来年は神戸を書くことが減ると思います。なぜなら取材しなければいけないことが多いからです。でも取材したい選手やトピックスはいっぱいあります。これからも遠慮なくわがまま言ってくださいね。できるだけ対応できるようにします。

あと、さんざんコケおろした一部の神戸サポーターさんたちに「本物の記者なめんなよ(笑)」と言っときます(笑)。

冗談は置いといて、彼ら一部のサポーターには本当に助けられました。なぜなら聞いてほしい質問に記事の大事な要素が詰まっていたからです。彼らに相談して質問できたからサポーターが読みたくなる記事を書けたと思います。ほんまに感謝しています。

今年は神戸を愛する方々にとっていい年になりましたね。来シーズンはACLEやリーグ連覇に向かって突き進んでいきますけど、来年もさらにいい年になることを願っています。少し早いですが、よいお年を~


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