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DSSでの5ヶ月を振り返る

オランダはアムステルダムにあるDSS(Digital society school)での5ヶ月間のトレイニーシップが終了しました!(ワー!パチパチ)

プログラムをざっくり説明

そもそもトレーニーシップって何するの?という話ですが、5人(もしくは4人)1組(+コーチ)のチームで出された課題に対して5ヶ月間取り組み、解決案を最終的にプレゼンするというのがプログラムの大枠です。
詳しい話はこちらのnoteでしています。

流れ的には、5ヶ月間を5つのSprintに分けて、各Sprintの終わりにパートナー(一般的に言うクライアント)にその成果を発表するSprint reviewが設けられています。

各スプリントごとにテーマが決められていて、Sprint 1および2はResearch、Sprint 3はideation、Sprint4はPrototyping、そしてSprint 5が総まとめです。また、Sprintの間にはjamと呼ばれる色々なワークショップ・講義を選択して受けれる期間があります。

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コロナの影響でSprint3まではオンラインでしたが、Sprint4から週1で、Sprint5はほぼ毎日実際に集合して作業していました。

私のチームの話

私が所属したチームは、エジプト人(ビジネス系)、オランダ人(ビジネス系)、インド人(ビジネス系)、ギリシャ人(プロダクトデザイナー)、私(専門はビジュアルコミュニケーションデザイン)、そしてコーチがスペイン系オランダ人という超インターナショナルチームでした。
※といっても、DSSは大体が外国人ばっかりなのでどのチームもこんな感じです。

そして私たちのパートナー(クライアント)はアムステルダムの自治体をはじめとする、アムステルダムに籍を置く5つの公的団体であることが告げられました。

与えられた課題をざっくり説明すると、

「私たち公的団体が民間のスクールなど、市民のスキルアップを助ける機関に投資しやすいように、アムステルダム領域にあるスクールを一覧で見れるウェブプラットフォームを作ってるんだよね〜。でも1つ問題があって、民間企業にもこのプラットフォームに参加して盛り上げてほしいんだけど、そもそもこれ自分たちが投資しやすいように作ったプラットフォームだし、民間企業が興味示してくれるか調べてないんだわ。なんかそこんとこ調査して、民間企業が積極的にこのプラットフォーム使ってくれるような何か提案してくれない?あ、何かっていうのは、イベントかもしれないし、追加機能かもしれないし、ゲームとかメゾットとかかもしれないし、特に具体的な要求はないんでよろしく!」

※ちなみに上で話しているプラットフォームってのはこちら(オランダ語です)

正直課題が難し過ぎて、チーム全員課題をちゃんと理解するのに3日くらいかかりました。いまでこそプラットフォーム自体も完成していますが、その時はまだプラットフォームの名前すら決定しておらず…。

私たちの出した解決案

各Sprint色々紆余曲折あったわけですが、順番に全て振り返っていたらとんでもない長さになりそうなので早速ですが最終の成果物をここに。

私たちのチームはプラットフォーム(TOMASって名前)の追加機能として、企業が社会に貢献することでレベルアップしていくユニークなプロフィール機能を提案しました。

これも説明しだすと結構長いので、気になる方はDSSのページわたしのポートフォリオ で詳しく見てください。(どちらも英語です)

大変だったこと①(もう1人のデザイナーの離脱)

5ヶ月のプログラムで何が大変だったかと言うと、Sprint3の終盤でギリシャ人のプロダクトデザイナーが別のフルタイムの仕事のオファーをもらい、半離脱状態になってしまったこと。もちろんやりとりは最後まで続いたし、作業もやってもらっていたけれど、フルタイムでDSSに参加していた頃よりは格段に作業分担も難しくなり…。ビジネス専門の4人+デザイナー私1人みたいになってしまったのは大変でした。

私は英語で文章書いたりプレゼンしたりが得意ではないので、ビジネス専門のメンバーにはそっちを頑張って欲しかったのだけど、彼らなりにビジュアルを凝ろうとしてくるので逆に時間がかかったり…。

例)コンセプトを説明する書類の作業をみんなで分担しよう!
ビジネス系のメンバーがビジュアルに注力する。→文章がスカスカのまま作業が回ってきたので私が文章を書く。→結局文章もビジュアルも修正が必要。みたいな感じ。

あとは半離脱のギリシャ人のメンバーに作業を依頼するために、説明用の資料を作ったり、夜電話して説明したりといった追加の作業が発生したのも大変でした。(しかもそれでもうまく伝達できてなかったり…。)

そんなこんなで、Figmaを使ったプロトタイプは最終的にほぼ私1人で作ることになりました。Figma自体はそんなにページ数ないのでむしろビデオの方が大変でしたが…。

そういう背景もあり、グループ内で1番働いた(最後の2週間持ち帰り仕事しまくった)私はチームメンバーから「チームのMVPだ!」と本当にめちゃくちゃ感謝され褒められたので今はいい思い出です。

大変だったこと②(英語力のなさ)

DSSの他のチームの参加者を見ていてもそうですが、ビジネス専門の人はデザイン系の人間より英語力が高い人が多い気がしました。私も時よりチームメイトの難解な会話についていけないこともしばしば…。(特にインド人チームメイトはビジネス専門で社会人経験もあるからか、fancyな言い回しをしがちでよく私は??となっていた。)

私は参加者の中でもおそらく英語力はかなり低い方で、それゆえに心労も多かったです(自業自得)。

例えばSprint1・2のリサーチではユーザーインタビューをせねばならず、「名だたる企業で働く大人に…!英語で…!インタビュー…!」と、毎回震え上がっていました。

また、DSSではスクラム開発方式を採用していて、(DSSではこれをScrumとCreative掛け合わせてScreamと呼んでいる。)Sprintごとに1人のチームメンバーがScream master(要はチームリーダー)を担当することになっていました。当然自分も経験したわけですが、英語に自信のない私がリーダーシップを取るのは荷が重く感じて、なんとか自分の尻をたたいて乗り切りました。
これも今となってはあの時逃げ出さずにちゃんとやってよかった!と思える経験です。

余談ですが、プログラムが全部終わった後にチームメイトから「君の英語が問題なんじゃなくて、自信が持てないことが問題なんだよ。君の発言にはいつも新しい発見があるし、どんどん発言した方がいいよ。」と言われました。チームメイト、いい人たちだ…。気の持ちよう本当に大事だなと思います。

最後に

5ヶ月間浮き沈みはありましたが、プログラムに参加して良かったとはっきり言えます。

特に5ヶ月間ずーーーっと同じ課題に取り組んだチームメイトは、これからも友人として付き合いを続けていきたいと思える仲です。

もしプログラムに参加してみたい・興味がある方がいましたら、分かる範囲でいつでも質問にお答えしますので、お気軽にコメントしてください。


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