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toBとtoCから、もう一度toBで、コミュニケーションデザインを考える。

こんにちは!デザイナーの住岡です。
現在、LayerXでバクラクのコミュニケーションデザインを担当しています。今年の4月に入社して、もうすぐ半年経ちます!

バクラクは、法人の支出管理をなめらかに一本化するするプロダクトシリーズです。法人向け、BtoB(Business to Business)のサービスです。
私は、新卒でBtoBサービスを提供する企業のコミュニケーションデザイナーとしてキャリアをスタートし、BtoC(Business to Consumer)のサービスに関わったのち、現職に至り再びBtoBサービスに関わることになりました。

BtoCとBtoBの両方のコミュニケーションデザインをやってみて、考えていることを入社した経緯と交えて、書いてみようと思います。


🍎最初の半年でやったこと

マーケティング部のデザイナーは2名(2023年10月時点)ということもあり、制作物の媒体に境なく関わることができました。
資料、バナー、チラシ、OOH、展示会ブース、雑誌風のパンフレット、法対応の研修キット、カンファレンスのランディングページなど。テンプレート化やパートナーさんへの依頼なども行い少ないリソースで効果を最大化することへも取り組んでいます。
マーケターの皆さんと日々一緒に、どうすれば私たちのサービスをより多くのお客様にお届けできるか試行錯誤しています。

規格を活かし、夏祭りをモチーフにしたブース

🧐経理の人の好むデザインは本当に存在するのか?

そんな中、最近よく考えるのは、ユーザーである、経理担当者の方が好むデザインは何か?ということです。

他のサービスのデザインを参考にすれば、経理の方が好むデザインになるのか?
経理の方をイメージしたイラストを用いたい時、どんな見た目だと自分ごとと感じてもらいやすいんだろうか?そんな時、職業で好みが偏ることってそこまであるのかな?と疑問が浮かびます。

最近、ユーザー会に参加した際、実際に各社の経理担当者の方とお会いしましたが、年齢、性別、服装など、様々で、極端に好みが似通っているとはあまり思えません。

👭toCとtoB、で同じこと、違うこと。

前職でtoCのサービスに携わっていた際は、どんな雑誌やコンテンツ、服のブランドを好むかなど定量調査をしデザインを考えたことがありました。結果、自分たちのサービスを求めている人の趣味嗜好が現れてきました。

しかし、toBにおいては、好みがあまり個人感情に頼らないものになると考えられます。また、使用する方と決裁権を持つ方が異なることもより個人の好みから離れる要素の一つです。

とはいえ、、toBのデザインだから好みは関係ない、シンプルに機能をただ訴求すれば良いかというと、機能が他社と競合してしまったとき、
認知されていない若いサービスは不利になってしまいますよね。

そうした時、私たちが世の中にどう見られたいのか、どんならしさを持っているのか?というブランディングの観点がとても大事になってきます。

新卒入社した会社で、最初にBtoBのサービスで広告を作っていたときも時々感じていましたが、当時はそのことについては深く悩んでいませんでした。
今、理由を改めて考えると今との大きな違いは、自分が入社した時点でも積み上げられていたブランディングにあると感じます。

カラーやトンマナ、言葉遣い、写真など、このサービスらしさを含んだ上で、何をお客様が求めているのか情報やデザインを設計していくことと、らしさから毎回考えることでは全く労力が異なります。

ブランドを作り育てることの大変さを今身を以て感じています。

🏢LayerXで働く理由

では今、大変でつらいだけなのかというとそんなことはなく、楽しくやりがいを持って働けていると実感があります。

私が、LayerXと出会ったきっかけは、転職サービスでスカウトをいただいたことでした。
当初は一度やめたBtoBのデザインをまた自分が責任を持って、楽しんでやれるのか正直心配だなと思っていました。

そんな中、面談で、何度も聞いたtoCの体験をtoBにも提供したい、という言葉が心に響きました。
元々、これまで働いてきた企業でも、常にユーザーファーストの文化があり、自分にとって大切な価値観になっていました。

toCのサービスは、まず無料でダウンロードし、使い心地を試したり、気に入った人は課金してもらうというビジネスモデルが一般的です。しかし、課金していただくための体験づくりに難しさがあったり、マーケティングでも無料で試せることをメインの訴求にすることも多いです。

一方でtoBのサービスは、toCと違ってお試し体験が気軽にできないことや、利用者と決裁権のある人が別々なこともあり、使い心地が利用の決め手になりにくい面があります。ですが、ユーザー自身が利用するシーンで、課金する必要はないので、良い体験を作り届けることに集中できます。

どちらの難しさも面白さも感じていた中で、ユーザーにとってのメリットを突き詰めながら、ビジネスとして成長していくことに挑戦したいと考えていること。まだ比較的小さな組織で、サービスが作られる過程や、お客様の声をより近くに感じながら、どう繋げ、届けていくのかメンバーと一緒に協力してデザインしていけそうだと感じて入社しました。

実際に入社してその希望は無事叶いました。
例えば、毎週週末に、新しい機能のお披露目のレビュー会があるのですが、事業部全員が出席しており、エンジニアやPdMが説明する機能をセールスやマーケのメンバーが、お客様にすぐ届けたい!とその場でコメントしていたり、
経営会議の議事録や、Slackがほぼオープンな状態で見ることができるので、一つ一つの仕事に対して常に何のためにやっているのかヒントがたくさんある状態で着手できています。

そして、想像以上に自分の糧になっているのは仲間からのフィードバックです。スピード感を持って成長する組織の中でも、妥協せず、みな良いモノづくりをする意識が非常に高く、丁寧かつ真摯に、チームの枠を超えていつも意見をくれます。

一つ一つの言葉が、日々自分にとって気づきの連続です。

📝インハウスのコミュニケーションデザイナーの学びを広げる機会を作りたい。

そんな私が今、日々の業務と共に挑戦していることはコミュニケーションデザイナーの学びを広げる場を作ることです。

これまでIT企業でインハウスのコミュニケーションデザイナー(グラフィックデザイナー)として3社で働いてきましたが、扱う題材、ドメインが変わると気づきも代わり、それが転用できることも多々ありました。前職の自分に教えてあげたいことも、たくさんあります。笑

そして学びたい!と思った時、IT企業ではよく勉強会やイベントが開催されていますが、コミュニケーションデザイナー向けのイベント、ほとんどないのです。UIUXのイベントもおもしろく、学びがありますが、話題についていけないことも。。。

ないなら作ろう!ということで、イベントを企画しました!
コミュニケーションデザイナー、グラフィックデザイナーの方、イベントでお会いできたら嬉しいです。

ミシン目の入った、チケット型のフライヤーも作りました



LayerXでのデザイナーの仕事に興味がある!という方は、ぜひこちらもチェックしてみてください。
一緒にサービスを育てていく仲間を探しています!


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