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慢性骨髄性白血病【日々のツイトレ】

※2020.3.6friのTwitterトレンドワードより


「時間だけは全ての人に平等」と言われますが、実際はある意味平等ではありません。生きとし生ける人すべてに寿命があるからです。ただ、その後に続く「時間をいかに有効に使うかはその人の才覚で上手く利用した人だけが成功者」というのは時間に対する考え方として納得です。


さて、ドラマを見ない人でも一度は聞いたことがあるであろう「朝ドラ」。月曜日から土曜日まで週6日、朝8時から放送され、多くの人に親しまれています。その朝ドラと呼ばれるNHK連続テレビ小説で現在放送されているのが『スカーレット』です。

今年度後半の朝ドラは、水橋文美江脚本でNHK大阪制作。滋賀県信楽を舞台とした自然釉薬の第一人者で女性陶芸家の草分けと言われる神山清子さんの半生をモデルとした物語で、主演は戸田恵梨香さん。

現在は物語も既に大詰めですが、主人公の川原喜美子の息子・武志が若くして慢性骨髄性白血病であることが判明したシーンが話題となり、トレンドになりました。

主人公の息子・川原武志役を若手人気俳優の伊藤健太郎さんが演じ、担当医師である血液内科の大崎先生役を元SMAPの稲垣吾郎さんが演じています。

稲垣吾郎さんが朝ドラに出演するのは『青春家族』以来の約30年ぶりということで、SMAPでデビューした頃以降、朝ドラに縁がなかったことが少し不思議です。

元SMAPのメンバーたちの影響力は依然として強く、この稲垣吾郎さんが演じる大崎先生が病名を伝えるということも、話題になった要因のひとつかもしれません。


この物語のモデルとなった神山清子さんの息子さんは、実際に慢性骨髄性白血病にかかり、骨髄移植をするものの告知から2年後に亡くなられています。

白血病というと、血液の癌と呼ばれ、この当時は不治の病とされていました。現在では慢性骨髄性白血病の慢性期であれば、投薬治療で生存率はかなり高くなっています。

神山清子さんはこの時のドナー探しの経験から、日本国内での骨髄バンクの必要性を訴え活動し、現在の日本骨髄バンク設立につながっています。


多くの患者さんがこの骨髄バンクで助かっています。

ただ、骨髄バンクに登録することのハードルの高さも知られていて、必要性はわかっていても躊躇する人や、家族のから反対される人も多いのが現状です。ドナー登録をするにあたっても、いくつか条件があり、登録できない人もいます。

献血でもそうですが、その必要性がわかっている人ほどできないというのは歯痒い思いです。


私は、仲の良かった友人を2人も白血病で亡くしています。仲の良いと言える友人なんて数えるほどしかいないのに、1人は急性骨髄性白血病で、1人は慢性骨髄性白血病で亡くしました。

急性骨髄性白血病の友人は、若くして結婚もして幼い子供もいたのに、家族に見守られながら亡くなりました。無菌室に入院していた姿は忘れられません。

慢性骨髄性白血病の友人は学生時代から発病して約5年間闘病生活を送っていましたが、状態が悪くなってから亡くなるまではわずかでした。大学生になってから、たまにしか会うことができなかったのですが、苦しい姿は最期まで見せませんでした。


血液系の病気に限らず病気は様々です。今現在、世界中を不安に陥れているのもそうですが、人間、いつ死に対峙しなければならない病気にかかるともしれません。

医療ドラマが多く放送されている今クールなので、そういった時に、自分はどういう行動をとるか、また大切な家族が罹患した時どうするのか、少し考えてみる時間を作ってもいいのではないかと思います。

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