M&Aにおける買い手のメリット
◆M&A担当者必見!M&Aにおける買い手のメリット
会社や事業を買収検討する際、当然のことながら何かしらのウマミ(=メリット)を目論んで計画を立てます。
当社が買い手アドバイザーの依頼を受けた際に、買い手より様々な買いニーズをヒアリングしますが、想定している買収メリット以外の部分をご提案すると度々喜ばれることがあります。
では、M&Aにおける買い手のメリットにはどういったものがあるのでしょうか?
今回は「M&Aにおける買い手のメリット」について、解説致します。
◆M&Aにおける買い手のメリット 5選
M&Aにおける買い手のメリットを5つご説明します。
✅シナジー効果
買収による大きなメリットはシナジー効果です。
シナジー効果は単なる足し算ではなく、総和以上の効果が得られることが一番の魅力です。
事業の強みの強化や機会を創出する事での新たな利益獲得だけではなく、弱みの補強や脅威からの離脱など、マイナス面からの脱却も可能となり得るという事です。
重複している部署の統合、物流や生産ラインの一本化、ノウハウの共有など、挙げればきりがありません。
買収検討はシナジー効果ありきで考えるようにして下さい。
✅競争力の強化
資本主義経済である以上、他社との競合は避けられません。
企業を経営している以上は競争力の強化は必須課題です。
業種・業態によって何を強化すべきかは各々異なりますが、単に売上増・経費削減のみでは、いずれ伸び悩みが生じます。
その打開策にM&Aは非常に有効です。
新たな販路の開拓、新規市場・新規事業への参入、生産効率向上、ノウハウの共有、ブランディングなど、M&Aによるメリットは多数考えられます。
競合他社に差をつけるという意味でも、M&Aは有効な手段なのです。
✅時間の節約
ご自身で事業を立ち上げられた方ならば、お分かりの事でしょう。
起業し事業を軌道に乗せるまでにかなりの時間と労力を費やします。
M&Aではその工程をショートカットできるのです。
完成されている事業を買収する事と、事業をイチから立ち上げ軌道に乗せるまでの時間と労力をかける事とを比較し、尚且つシナジー効果も勘案すると、どちらにアドバンテージがあるかはご想像の通りです。
✅人材の確保
IT企業や運送業などは人材確保が必須課題となっています。
特にIT企業はエンジニアの奪い合いとなっており、IT企業のM&Aにおけるバリュエーションについては、人材に焦点が当てられている程です。
M&Aの実行をする事でノウハウだけではなく、人材も確保できるという大きなメリットがあるのです。
これについては二次的な効果もあり、企業規模が拡大し知名度が上昇する事で、今後のリクルーティングにも有利になるというメリットも生じます。
少子高齢化の現代、M&Aは人材不足の解消にも非常に有効なのです。
✅節税効果
案外見落としがちですが、M&Aによって買い手が節税できる可能性ものあります。
売り手が繰越欠損金を抱えていた場合、買い手がそれを引き継げるのです。
欠損金は次年度以降7年間、ゼロになるまで黒字額と相殺できるので、買い手が黒字の場合には、繰越欠損金のある売り手を買収することにより節税が見込めるというメリットもあるのです。
◆まとめ
以上、「M&Aにおける買い手のメリット」を、ご説明しました。
今回は代表的なM&Aの買収メリットを5つご紹介しましたが、買い手、売り手の状況に応じてメリットも変化します。
M&Aの買収検討ポイントやメリットの考え方については、また別の機会に投稿させていただきます。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
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