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ラジオ番組🌅安曇平夕風🌪️安曇野市穂高有明の『木雑貨凛』インタビュー


※このインタビューは2023年7月にあづみ野FMの番組「安曇平夕風」で放送した内容です。
「安曇平夕風」は毎週月曜日16時~18時で放送中(2024年度からは17時~18時)
あづみのFMはインターネットでも聴けます



ー穂高有明のお店『木雑貨凛』へお邪魔しております。まずは店主の秋田真人さん、よろしくお願いいたします。

真人 はい、よろししくお願いします。秋田です。


ーこちらは今年オープンしたばっかりなんですよね。


真人 はい、4月15日オープンです。


ー全て真人さんの手作りですか。


真人 全てと言ったら言い過ぎかもしれませんけれども、この建物の基礎以外は 自分達でやりましたし、隣の小屋は100パーセント自分たちで作ったものです。


ー木工作品だけではなく、家まで自分で作ってしまうという。


真人 そうですね。経費の節約っていうのもあるんだけれども、作ること自体も楽しいもんですから。


ー素晴らしいですね。古い木も使って作ってらっしゃるんですよね。


真人 そうですね、 古材。諏訪の方にその古材を下ろしてくれる所があって、そこで仕入れた物を中心に、お盆とか マスキングテープカッターとかティッシュケースとかって作ってやってます。この辺って木工作家や家具職人の方がすごく多くて、もうそういうプロはきちんとしたものを作るものですから。とてもそういう方達には太刀打ちできないので、ちょっとなんか、差別化じゃないけれども、ここならではの味ということで、古材を中心にしたものだと、また良いかなと思って始めました。


ー何かまっさらではなくて、模様とか、ちょっとしたくすみすらも味ですね


真人 そうですね、はい。それを味と分かっていただける方が買ってもらえるといいかなと。


ーそうですね。新しい木だって全て色合いが変わっていくわけだし、綺麗なままじゃないですもんね。むしろ経年があるところに美しさがある気がします。


真人 そうなんですよね。自分もね、素人なもんですから。木工の勉強してきたとか、 そういう修行をしたというわけじゃないので。例えばお盆1つとっても、角に隙間ができたりとか、ちょっとズレがあったりとかしちゃうんですよ。でも、これは古材ですから、ということで。誤魔化すって言ったらあれなんですけども、味になるかなと。
 
ー お庭にも商品が置いてあって、鉢植えの花を飾る額があったり、鳥の巣もあったり。屋内だけではなくて、屋外にも実用的に展示してあるので、使った感じを想像できて良いなと思いました。


真人 ありがとうございます。ここに移住してきて5年経つんですけども、生活してる中で、ほとんど妻が、 「これあるといいな」とか、「これ作ってくれない」とかっていうのが、商品になってるものばかりです。

ー じゃあ、もう本当に主婦が喜ぶ品があるわけですね。で、お話に出た奥様の静江さんも今、横にいらっしゃっいますので。よろしくお願いします。


静江  よろしくお願いします。


ー ここに移住するって決めたのは静江さんの方なんですか。


静江 元々主人が山が好きで。で、2人とも スノーボードが年甲斐もなくやめればいいのに好きで、愛知から結構通ってたんですね。


ー 愛知から通ってたんですか。


静江  はい。で、スノーボードにも行けて、山が近くて、そういう良い所がないかなって思った時に、安曇野っていうのが、すごくバランスが良くて。森もあり、山もありで、ちょっと下に降りると、とても便利な大きな店が沢山あって、美術館のような文化的な施設もすごく沢山あるので、もう、惚れてしまって。 で、住む時に、主人は山が好きなので、下の平らな、 山が見える所に住むか、山の中に入っちゃって住むかって悩んだんですけど。私は、どちらかというと、森の中で、ちょっと薄暗い所で住みたいなと。山の中で住むのが夢だったんですね。なので、ここがいいって、最終的に私がここにするって決めて、こちらに移ってきました。


ーということは、やっぱりお2人とも都市部の中でお育ちになって。


真人  出身は名古屋で、家と家の軒と軒がもう本当に接しているような所。


静江  私も瀬戸なので。瀬戸はそんな都会ではないんですけど。私はお店屋さんの子で、まる子ちゃんの世界のような下町育ちなので。こういう森の中の、 美しい自然の中っていうのにすごく憧れました。


ー なるほど。それで穂高の森の中にもう惚れちゃったと


静江 惚れちゃいましたね。はい。


ー そうですよね。このお店がある所、本当に山の中で斜面にありますもんね。


静江 そうですね。ちょっとこの斜面がね、きついんですけどね、歩くのが。


ーでもほんと、仰ったように降りたらすぐに便利な街があって。


静江 そうです。


ー 鉄道も通ってて。


静江  そうです。


ーバランスが確かにいいですよね。安曇野は。


静江  そうなんです。で、ちょっと森の中に入ると、とっても素敵なカフェとか、それこそ素敵な雑貨屋さんが沢山あって、すごくいいなと思って。あたしもこんなとこでお店がしたいなっていうのが夢でした。それを今まさに叶えられた。


ー素敵なお話ですね。で、おうちと店舗がすぐ隣にあるんですけど、下のお家の方もご自分で建てられたんですか。


真人  母屋になる建物は35年経ったという中古物件です。冬のことは考えて作られてなかったみたいで。例えば窓なんかは、この辺の建物は二重窓は当然なんですけど、うちの窓は一重なんですよ。寒いんですね。だから、1年ここでずっと定住するにはきついだろうということで。例えば、床板を張り増ししたりとか、 窓を新しく作って二重窓にしたりとか、そういう リフォームというのかな。今風で言うと、リノベーションは2人でやってきました。


ー自分の手で作業されるのがお好きなんですね、やっぱり。


真人  そうですね。


ー母屋に煙突が見えるんですけれど、やっぱり憧れの薪ストーブなんでしょうか。


真人 そうです。憧れの薪ストーブなんですけれども、実を言えば薪ストーブじゃないと、この古い建物は温まらない。


ー そうなんですか。


真人  一般的なストーブではもうスポット的に温まるだけでとても寒くて、冬ね、やっていられないもんですから。もう薪ストーブの力を使うしかないということで。


ー じゃあ必要なものなんですね。そのおかげで冬も越せるんですよね。


真人  いやもう、ほんとにね、愛知県に住んでた頃よりも、夜寝ている時なんか暖かくて快適で。


ー遠赤外線というやつですか。


真人 そうでしょうね。最後に薪をくべて寝るじゃないですか。そうすると朝までほわんとした温かみが残っているので 快適ですね。


ー すごいですね。現代的な家でエアコンとか石油ストーブ使うよりも、むしろ暖かいと。


真人 そうですね。ただ、乾燥はしますので、加湿器とか使わないと喉をやられちゃう。


ー なるほど。でもそれ、すごくいい情報ですね。寒いっていうの、結構ネックだと思うんですよ。


真人 信州に住むとなるとね。


ー そうなんです。私も今年、家の外がマイナス15度になって、ちょっときつかったんです、正直。うち、薪ストーブないんで必要ですね。


真人 薪ストーブ、本当にいいんですけど。その裏で、その薪をどうやって調達するか。 その調達の仕方によって、ものすごく高価な暖房手段になってしまうし。うまくね、原木っていうのかな、薪になる材料を無料で手に入れるような術があれば、 とてもお値打ちな、1番リーズナブルな暖房になるんですけど。


ー自分で供給できれば1番いいってことですね。実際どうされてるんですか。


真人 時々原木を買うことはあるんですけど、ほとんど国の河川事務所が提供してくれている。例えば犀川の河川敷にニセアカシアっていう外来種の樹木が生えているんですよね。それを商売には使わないという約束で、無料で提供してくれる時があるんですよ。で、その情報をキャッチして軽トラで取りに行くと。 それができているうちはほんとに暖房費はかからないですね。

ーそれは素晴らしい。東京でお聞きの皆さん、これで安曇野に移住できますね。。


真人 ただし、やってみてわかったんですけど。やっぱり薪を乾燥させるためのスペースもいるし、それから、薪割りを手でやれる人はそれでいいんですけど、例えば、 エンジン薪割り機がいるとか、チェーンソーがいるとか。そういった部分ていうのはね。


ーなるほど。そこがクリアできればいいですね。


真人 んー、もう最高ですね。

ー ですね。そう、うち石油代がかかっちゃって。この冬は石油代が高かったので、薪ストーブが良いですね。やっぱりおすすめです。僕から見ると理想の田舎暮らしをされているようにお見受けいたしますが、 実際にもうかなり満足されてお住まいですか、お2人とも。


真人  そうですね。もっと若い時に移住しておきたかったなっていうのが正直な所ですね。


ー じゃあ、もう本当に良い所なんですね、ここは。静江さんの方はいかがですか。


静江  はい。あのね、薪ストーブはほんとに素敵で、じわっとあったかくなるしで、お料理もできるしね。なので、すごく 温かい優雅な気持ちではいられます。ただし、やっぱりね、虫。愛知では見たことのないような虫をこの5年間で沢山見ました。生まれて初めて見たっていう虫が沢山。最初の頃はキャーキャー言ってたんですけど、最近はもう慣れて。虫つまんで窓からぽいってできるように成長しました。


ーすごい。適応したんですね。


静江 適応したんですね。はい。


ー虫が苦手な女性って結構都会には多いじゃないですか。


静江 慣れますね。2、3年もすれば。


ー都会でお聞きの女性の方大丈夫ですよ、慣れますから。安曇野に来て下さい。じゃあ静江さんの方も虫をクリアして、完全な理想的な田舎暮らし。


静江 そうですね。あとは熊はほんとに見たら恐いですけど。私1度だけ見たんですね、車の中から。2年3年ぐらい前に。でもそれからは見てないし。熊や猿は元からここにいた動物さんたちなのでね。我々が後からごめんなさいって入って来た方なので、熊は熊、猿は猿で暮らしてくれたらいいなと思ってますけど。


ー 人間がお邪魔している。


静江 そうですね。でも、猿の被害はほんとにちょっと大変です。


ー 庭木がやられちゃうんですかね。


静江 ジューンベリーの実を食べられたり、お花のつぼみ食べられたり、桜の花を食べられたり。ちょっと悲しいですね。でも猿もね、生きるために必死なので、うん、しょうがないかなって。


ー それと共に生きていく地域なんでしょうね、やっぱり。ありがとうございました。まだ時間あるので、もうちょっと宣伝しますか。

静江 そうだ、うちの1番最初にこの店を作ろうと思ったきっかけは。花額。 こちらに移住してきてお店をまだやる前に、元々主人が木工が趣味なので、お友達にプレゼントでいつも手作りの花額を 作ってお渡ししてたんですね。そしたらそれをすごく皆さん喜んでくださって、お家の前とかに飾ってくださる。で、この花額にそのまま花屋さんで買った苗を入れるだけで、3つぐらい並べると、ちょうど、 額のようになる。花の絵のようになるってとても喜んでくださったので、これを作ろうってことになって、 今、大きいのから、正方形のから、ちょっと小型のから、色々サイズ作ってるんですけど、やはりお客様がこれをすごく喜んで買って下さっています。

ーいいですよね。ホームセンターで買ってきたポット植えの物をそのまま。


静江 そうですね。

 額に入れると、ポットが良い具合に隠れます。花だけ見えて、絵のようになると


静江 そうですね。で、飽きたら、花の種類を変えていって、 弱った花はかわいそうなので地植えしてあげたりして変えていくと、ずっとね、使えるので。これはうちの1番推しの商品 ですね。


 原点の商品なんですね、これ。雨に濡れても勿論良いですもんね。


静江 外で置いときます。で、自然木の足をつけて、スタンドみたいにして、玄関先に立てておいてもらうっていう形です。


ーこれはぜひお店にお越しになってご覧になっていただきたいですね。


静江 そうですね、ぜひ。はい。

真人 他で売ってる所を見たことがないから。


ーそうですね。私も初めて拝見しました。この商品。


静江 ぜひね、見に来て頂けたらなって思います。


ー そんなお店、『木雑貨凛』の営業日が金、土、日、月曜日の10時から17時までです。有明の森の中にございますので、皆さんぜひお越し下さい。


静江 はい、ちょっと山の上ですけど、頑張って上がってきてください。


ー 上がって来て下さい。 それでは、今週は穂高有明にある『木貨屋凛』の秋田真人さんと静江さん夫妻に登場して頂きました。ありがとうございました。


真人・静江 ありがとうございました

 

【木雑貨 凛】
営業日:金土日月10時~17時
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安曇市穂高有明877-14


花額

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