ぼっちの東海道歩き旅 その11〜府中宿→藤枝宿〜
台風一過のいい天気。歩いた…ぼろぼろに…。
やっぱり20キロ超えると足と心がちぎれそうになります。
前回はこちら↓
府中宿→丸子宿
この辺は東海道マニアには定番なのでしょうか?石部屋の安倍川もち、丁子屋のとろろ汁と、二大グルメスポットが続きます。
Twitterで教えてくださった街道歩き界隈のみなさんありがとうございました!
無事、両方ともなんとか行くことができました。
しばらく歩いて安倍川のほとりに着くと、安倍川もちの石部屋があります。
なんとここ、東海道五十三次にも描かれている、歴史あるお店。
昨日食べた安倍川もちとぜんぜん違う…!やはりできたてはもちもち具合が違いますね。
あんこがしつこくなくさっぱりしていますし、贅沢に乗ったきなこの上の砂糖もちょうどいい塩梅。好みの甘さでした。
のどかな川辺を歩いて、丸子宿に到着です。
そして、東海道ど定番グルメ「とろろ汁の丁子屋」へ。
開店は11時にもかかわらず、10:10くらいについてしまって、「早すぎて諦めるしかないか…」と思ったのですが、全くそんなことありませんでした。
1時間ほど前なのに、駐車場には車がびっしり。整理券を取っている人もちらほら見えます。これは11時ぴったりに行ったらむしろ入れなかったなぁ。整理券9番を持って待ちます。
丁子屋近くのお茶直売所で一服。
こちら水出し緑茶ではなく氷をたっぷり入れたグラスに急須で熱々のお茶を注ぐタイプのお茶でした。味が締まるんだとか。
店主さんが「オンザロックです」と言っていて、まるでおしゃれなバーにいる気分になれました笑。
そんなグリーンティー・オンザ・ロックを楽しんだら、念願のとろろ汁!
とろろ自体はねぎしなど牛タン屋さんでよく食べるのですが、自然薯は人生初でした!
普通のとろろより粘り気が強いからか、「とろとろ」ではなく「たぷん」という感じ。例えが悪いですがスライムみたいな動きをします笑。
麦とろご飯ってさらさらたくさん食べれちゃいますよね。峠越えの英気を蓄えます。
箱根の峠越えに備えた「甘酒茶屋」でも思いましたが、「これを食べるためにここに来た観光客」とは心情が違いすぎる笑。
こちとらマジで峠越えに備えているわけですので、東海道の案内板でよくある「峠前の最後の憩いの場」みたいな表現はほんとうに共感できるのです。
「当時の味」を味わいたい方はそこまでの道のりを含めて体験してみることをおすすめします笑!
丸子宿→岡部宿
丁子屋を過ぎると、山が少しずつ近づいてきます。
道の駅を過ぎると、観光名所「明治のトンネル」や「つたの細道」への案内が始まります。
しばらく旧東海道を歩き進めると、間の宿「宇津ノ谷峠」が現れます。
まっすぐ歩けば100mくらいの間ですが、並ぶ家々は誰が住んでいる民家でありながら、江戸時代の風景を留め続けています。
観光地として売り出すわけでなく、静かにただ、今もその暮らしが自然と続いている感じ。もはやテーマパークの作り物なのではないかと、錯覚してしまうほどでした。
間の宿を抜ければ、「明治のトンネル」に到着です。
明治のトンネルは日本初の有料トンネル。今は無料かつ自動車は通れませんが、明治のレンガ造りがそのまま残る名所として知られています。
山のトンネルは怖いものですが、自然とこのトンネルは怖がらずに通り抜けられました。
明治からの建造物を管理する人がいて、見に来る人がいて、生きてる人の気配を感じるからですかね笑?
人に忘れ去られたトンネルのほうが、よっぽど怖いのかもしれません。
トンネルをごうごうと吹き抜ける冷たい風。トンネルの前後にはいるのに、トンネル内には一切いない虫たち。触るとひんやりしっとりした赤レンガ。
写真じゃ全然伝わらないので、行ってみてください。怖くないので笑。
トンネルを抜けると岡部宿が近づきます。
岡部宿→藤枝宿
岡部宿は街として大きいわけではないものの、立派な本陣があります。
「本陣」がここまで大きく観光施設になっているのは初めてみたかも…!
こういう小さな宿場はこじんまり史跡があってさらっと通り過ぎてしまう印象でしたが、ここは見応えがありそうでした。(この辺から疲労でそれどころではない笑)
歩いた結果まとめ
ホテルに着いたあとの何もできない感が凄すぎる…徒歩10分くらいの駅へも、徒歩5分のコンビニへも行けません笑。
とりあえず寝るか…笑。